第2種信号での運用
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/07/22 14:37 UTC 版)
NHKで緊急警報放送の第2種信号運用(大津波・津波警報)が行われる場合は、衛星放送も含めたテレビ・ラジオ全チャンネル(G・E・BS1・BSP・BS4K・BS8K・R1・R2・FM)を使って情報が伝達される(サイマル放送も参照。この場合、テレビ副音声とR2は外国語放送(英語、中国語、朝鮮語、ポルトガル語の4か国語で放送)となる。9つのチャンネル(放送波)を用いて全国に中継されるため「九波全中」という別名で呼ばれることがある(廣井脩「災害情報論」)。NHKワールドのテレビ・ラジオの放送も含まれるが、信号音はラジオ放送のみに流れる)。 緊急警報放送の第2種信号放送が行われる間は、Gの内容を原則としてそのまま放送する。ただし、Gの場合には地域によってローカルニュース差し替えの場合がある。 なお民放各局は、試験放送を行う局であっても、津波警報等が発表されても第2種開始信号等の緊急警報信号を送出しなかった事例が多数あるため(コミュニティ放送を除く)、手動で放送局を設定できる機種の場合はNHKが推奨される。 民放では、津波警報の発表で緊急警報放送を送出することはほとんどないが、2010年2月(チリ地震津波)と2011年3月(東日本大震災)の大津波警報発表時には、ほとんどの民放でも緊急警報放送を実施した。しかし、日頃からの運用例がないことなどから一部の局では放送事故が発生しており、特にフジテレビではアニメ番組中だったものの、音声が出なかったり不要音が発生したりなどした。また東日本大震災の際には、テレビ東京のように本来の第2種開始信号ではなく第1種開始信号を送出した例や、TBSラジオのように終了信号を数十時間に渡り送出しなかった例もみられた。
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