第2番 イ短調
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「前奏曲 (ショパン)」の記事における「第2番 イ短調」の解説
レント、2分の2拍子。刺繍音を多用した、調性的に曖昧な和音で移ろいながら緩やかにイ短調へ収束していく、非常に謎めいた和声の小品。
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第2番 イ短調
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「練習曲 (ショパン)」の記事における「第2番 イ短調」の解説
右手の、より弱い指を鍛える練習。親指と人差し指は内声を、中指、薬指、小指で旋律を奏でる。 ショパンは元々、旋律では中指を伴わず薬指と小指のみで演奏することを意図していた。しかしこのような奏法は一般に困難であるため、その後中指を伴った奏法に変更された。この曲は1分30秒に満たない短めの曲であるが、右手の中指・薬指・小指の過剰なまでの酷使のため、練習の際は隣に医者を用意するべしと揶揄されるほどである。半音階をこの3本の指でほぼすべてを奏で上げるという異色の構成となっており、熟練したピアニストでも相当の訓練を必要とすると言われる。親指と人差し指によって奏でられる和音は、実はこの曲の主旋律とも解釈できる。この和音の音が弱まらないように人差し指に神経を集中させつつ、かつ半音階をミスなく弾きこなすのは至難の業である。 海外では『半音階(Chromatic)』の愛称で呼ばれこともある。
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第2番 イ短調
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/02 20:58 UTC 版)
「無伴奏ヴァイオリンソナタ (イザイ)」の記事における「第2番 イ短調」の解説
ジャック・ティボーに献呈。全4楽章で、演奏時間は12分前後。グレゴリオ聖歌「怒りの日」が循環主題として用いられている。 第1楽章 妄執(Obsession)ポコ・ヴィヴァーチェ、イ短調、3/4拍子。バッハの『パルティータ第3番』ホ長調、前奏曲からの引用が軽やかに奏されるが、"brutalement"(荒々しく)と記されたパッセージですぐに断ち切られる。それが何回か繰り返された後、無窮動的なアルペジオの連続の中から「怒りの日」が浮かび上がる。題名はすなわち、「血と汗を流しながら、巨人に押しつぶされそうな思いで」「脱け出そうとしました」とイザイが語ったバッハへの「妄執」を表わすと解されている。ヴァイオリン書法はバッハの前奏曲に近づけられている。 第2楽章 憂鬱(Malinconia)ポコ・レント、ホ短調、6/8拍子。楽章を通して弱音器が付けられ、シチリアーノ風のリズムで二声が自由に歌う。終結部ではドローン風の低音に乗って『怒りの日』が「自由に」(ad lib.)奏される。 第3楽章 影たちの踊り(Danse des ombres)サラバンド、レント。ト長調、3/4拍子。長調に和声付けされた「怒りの日」がピッツィカートで奏され、それを主題として6つの変奏が続く。変奏が進むごとに音符が細かくなっていき、最後に冒頭と同じ形の主題がアルコ(弓奏)で奏される。 第4楽章 復讐の女神たち(Les furies)アレグロ・フリオーソ、イ短調、2/4拍子。重音を多用した荒々しいフィナーレ。中間部ではスル・ポンティチェロと通常の奏法とを織り交ぜて第1楽章が再現される。
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