立地と歴史的背景
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甲府盆地の南東縁にあたる御坂山地北西に突出する花鳥山丘陵斜面上に立地。現在でも北東の神有川や南西の浅川など沢や小河川が流れ伏流水が湧き水を確保できる地域であったと考えられており、付近には同時期の遺跡が多数分布している。古くから存在が知られており、明治期の『山梨県市郡村誌』においても紹介されている。3次にわたる発掘調査が行われ、現在でも付近は開発されず果樹地帯となっているため影響は軽微であるが、一部では重機を用いた改植作業による破壊を受けている。
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立地と歴史的背景
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/08/10 15:58 UTC 版)
所在する甲斐市天狗沢は甲府盆地の北西端に位置し、茅ヶ岳南麓にあたる。南流する貢川と荒川に画された舌状台地上に立地し、標高は340メートル前後。茅ヶ岳南麓の斜面台地上に立地し、西側は貢川により開削され急崖になっている。 貢川・荒川に画された甲斐市島上条・中下条・大下条一帯は「島三条」と称され、大下条には弥生時代の集落遺跡である金の尾遺跡が所在し、同じく大下条には奈良・平安時代の集落遺跡である松ノ尾遺跡が所在するなど、古くから定住が行われていた地域であった。中世には松尾社領である志摩荘が成立し、島三条地域を灌漑する上条堰が開発される。 『甲斐国志』に拠れば、甲斐市天狗沢は近世には巨摩郡北山筋に属する。天狗沢瓦窯跡の東には当地の鎮守で鋳物職人の信仰を集めた金山神社があり、天狗沢は島三条地域から洪水被害により移転した中世以来の集落であるという。天狗沢瓦窯跡の所在する茅ヶ岳南端台地では桑園が営まれており、茅ヶ岳南麓の甲斐市竜地でも近代に至るまで瓦生産が行われている。 古代甲斐国においては6世紀中頃に仏教が伝来し盆地各地の有力豪族層に受容されている。政治的中心地である盆地東部では山梨郡に比定され、初期国府の所在地であったと考えられている笛吹市春日居町に県内最古の古代寺院である寺本廃寺が所在する。さらに近接する甲府市川田町には寺本廃寺へ瓦を供給した川田瓦窯跡がある。天狗沢瓦窯跡は盆地西部の巨摩郡に位置する瓦窯跡で、供給先の古代寺院は不明であるものの、巨摩郡における古代瓦の生産地として注目されている。
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