禁欲生活とヴィーガニズム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/05/12 16:06 UTC 版)
「アル=マアッリー」の記事における「禁欲生活とヴィーガニズム」の解説
アル・マアッリーは禁欲的であり、世間的な願望を放棄し、作品を書いている間も他人から離れて暮らしていた。彼はあらゆる種類の暴力に反対していた。バグダッドにおいて、彼は高く評価されたが、自分の作品を販売しないと決めており、そのために生活が苦しくなった。この禁欲生活は彼の生きた当時、インドの同様の思想と比較された。アル・マアッリーの晩年において、彼はは肉やあらゆる動物製品を消費しないヴィーガンとなった。彼は書いている。 「不当に水が手放した魚を食うな、そして屠殺された動物の肉を食べ物として望むな、または自身の純粋な一口を高貴な淑女ではなく自身の子供に与えようとする母牛の純白のミルクを食物として望んではならない。 疑うことを知らぬ鳥を卵を取ることで悲しませてはならない。正義に反する行為は最大の罪なのだ。蜂がせっせと断片のような植物(fragment plant )の花から取ってきた蜂蜜を惜しめ。なぜなら鳥達は人のものを蓄えているのではなく、またそれを寄付や贈り物にするために集めているのではないからである。」 「私はこうしたこと全てを辞めた。そして私が望むことは、自分の髪が灰色になる前にこの道を理解することだ!」 アル・マアッリーの根源的な悲観主義は彼の子供を持たない方が良いという主張において述べられており、曰く、いかなる子供も苦労しないように生まれるべきではない、と。親族を無くした時彼により作られた哀歌において、彼は自身の悲しみを人生の無常に関する自分の考えと結びつけた。 「足を緩めろ。思うに地球の表面は死体の様なものだ。空中をゆっくり歩くんだ。そうすれば神の召使いどもの残骸を踏まないですむ。」 アル・マアッリーの墓碑すらも、彼は自分の人生がダメだったのは父親のためであり自身のせいではない、と書かれることを望んだ。
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