砺波市出町の夜高祭
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現在の砺波市は、2004年(平成16年)に旧砺波市と旧庄川町が合併し誕生したものである。旧庄川町でも夜高祭が行われているが、こちらは一般的に庄川観光祭(庄川夜高行燈)と称され、6月第1土曜・日曜日に開催される。また砺波市内の他地区(五鹿屋地区など)でも行われているが、砺波夜高祭りとは一般的に旧砺波市の中心地である出町地区で行われるものを指す。田楽や夜高行燈などは砺波地方各地で見ることができるが、出町の夜高が町内に集い、祭が始まったとされるのは1世紀前の大正年代のことで、第二次世界大戦中、戦後は資材や労力不足から中断したが、1949年(昭和24年)には復活した。1952年(昭和27年)には30基、1954年(昭和29年)には40基もの夜高行燈が出たが、1960年代には一時廃れて1960年(昭和35年)から1966年(昭和41年)には行われず、1967年(昭和42年)に7基の行燈が出て再び復活した。現在では大小21基の夜高行燈が曳き出され田植え後の風物詩となっている。また初日には、毎年夜高行燈の優美さを競う行燈コンクールを行っている。年代は定かではないが昭和時代に入ってから行われるようになったもので、1952年(昭和27年)の北日本新聞並びに富山新聞にはコンクールの記事が掲載されている。その後なん度かの中断をへて、1967年(昭和42年)より継続的に行われており、2017年(平成29年)には第50回を迎えた。 なお2006年(平成18年)には、「とやまの文化財百選(とやまの祭り百選部門)」に選定されている。 2014年(平成26年)より、毎年砺波夜高祭りと同日に行われる五鹿屋(ごかや)夜高祭に参加している鹿島(かのしま)地区の夜高行燈が、砺波の夜高祭りに参加した。初年度は2日目の突き合わせには出場せず練り回しと、1日目の行燈コンクールに出場した。これにより五鹿屋夜高祭りでも行われている突き合わせには参加せず、自地区での練り回しは日時を1週間早めて行った。2015年(平成27年)には突き合わせに初めて参加した。
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