石器の衰退
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/10/26 14:45 UTC 版)
1万年前をすぎると人類は煮沸具や貯蔵具、食器として土器を利用するようになり世界各地に普及した。また、土器につづき金属器が世界各地に普及したことで道具は石器は金属器に置き換わっていった。 分類の体系 石器の分類には技術形態学的に基づく分類と機能形態学に基づく二つの体系がある。 代表的な分類にフランスの著名な先史学者フランソワ・ボルド(fr:François Bordes、1919-1981)が案出した厳密な石器分類基準がある。 以下は色々な観点からの分類である。 石器は、加工方法によって大きく2種類に区分される。石同士を打ち付けたり、あるいは道具を使用して打ち叩くことによって、剥片をはいで道具として使用するのにかなった形に成形する打製石器(だせいせっき)と、石を磨き上げた磨製石器(ませいせっき)とがある。 「石核石器」(せっかくせっき)、「剥片石器」(はくへんせっき)という区分もある。 石器製作の過程で大小様々なカケラが出てくる。それらを総称して「石製遺物」という。またそれらは石器・剥片、石核、砕片などに分類される。 砂岩や玄武岩のような礫状のものを材料とした重量のある大型石器と、黒曜石やサヌカイトなどのような緻密な材料の石の剥片を材料とした軽量の小型石器に分けことも多い。 前期・中期・後期の各時期に使用された石器に分類することもある。例えば、前期旧石器時代に主に使用された石器としては、礫器(チョッパー、チョッピング・トゥール)、祖型ハンドアックス、握斧(クリ-ヴァー)、手斧(ハンドアックス)、尖頭石器、祖型彫器(プロト・ピュアリン)、叩石(ハンマー・ストーン)、剥片、ルヴァロア型石核などがある。
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