短刀乱取競技
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/01/04 08:53 UTC 版)
試合は一対一の個人競技であり、それぞれ短刀側と徒手側に分かれて試合を進める。 試合時間3分の内前半90秒・後半90秒で短刀側と徒手側を交替し、試合終了時にポイントを多く獲得していた方を勝ちとする。 徒手側は定められた17本の技を相手に対して自由に仕掛けることができる。 相手を倒したり崩した場合には、効果の度合いにより一本(4点)、技あり(2点)、有効(1点)が与えられる。 短刀側はスポンジ製短刀を用いて相手に対して突きによる攻撃を行うことができる。相手の胴部に対して適当な角度・速さで突きが当たった場合には、突きあり(1点)が与えられる。 短刀側が相手に組み付かれた場合には手刀にて防御を行い、相手の腕をつかむのは禁止である。ただし、相手に腕をつかまれている場合に限り、返し技として17本の技の内当身技5本を仕掛けることができる。 17本に該当しない技、捨て身の技、道着つかみ、足持ちは禁止である。 ※実力の拮抗した選手同士の試合では17本の技によるポイントがなく、突きによるポイントのみで勝敗が決することが多い。 このため短刀乱取試合で勝つためには、相手に突きポイントを与えないように体捌きの技術を磨くことが必須となる。 この「生きた体捌き」が磨かれることが短刀乱取競技の重要な意義である。 但し、近年の技術の向上と共に、技がきれいに決まる場面も増えている。試合で決まる主な技としては、正面当て、下段当て、脇固め、前落し、隅落しなどがある。また、返し技などをうまく使う選手も増えている。なお、小手返しや四方投げなどの合気道の代表的な技は、用心されているためか、意外と決まらないことが多い。
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