知覚の障害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 01:09 UTC 版)
幻覚 (Hallucination) とは、実在しない知覚情報を体験する症状。以下のものがある。 幻聴 (auditory hallucination):聴覚の幻覚 幻視 (visual hallucination):視覚性の幻覚 幻嗅 (olfactory hallucination):嗅覚の幻覚 幻味 (gustatory hallucination):味覚の幻覚 体感幻覚 (cenesthesic hallucination):体性感覚の幻覚 統合失調症では幻聴が多くみられる一方、幻視は極めてまれである。幻聴は、人によっては親切・丁寧であることもあるが、多くの場合はしばしば悪言の内容を持つ。 幻覚を体験する本人は、外部から知覚情報が入っていると感じるため、実際に知覚を発生する人物や発生源が存在すると考えやすく、これらの幻覚の症状を説明するために、患者は妄想を形成しているのである。幻嗅、幻味などは被毒妄想に結びつくことがある。また、患者が嫌がらせや迫害を受けているなどと訴える例もある。 統合失調症以外の疾患(せん妄、てんかん、ナルコレプシー、気分障害、認知症など)、あるいは特殊な状況(断眠、感覚遮断、薬物中毒など)におかれた健常者でも幻覚がみられることがある。 体感症(英語版):体感幻覚に類似するが、その異常感が常態ではみられない奇妙な性状のものであることをよくわきまえている点で、他のさまざまな体感幻覚とは異なる。 知覚過敏:音や匂いに敏感になる。光がとても眩しく感じる。 知覚変容発作:発作的な視覚的な変容を特徴とし、患者自身が発作であると認識していることが多い。抗精神病薬の副作用からくる。
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