知覚との関連
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/04 01:11 UTC 版)
他人の感情表現や気持ちを理解することが、自分達の応対方法を決めることになる。個人の状況対応方法は心情則 (feeling rules) に基づく。事情を知らされた人と知らない人とでは振る舞いが全く異なる。例えば悲劇的な事件が起きた場合、それを知っている人達の反応は同情的になるが、事情を知らない人達では無関心な反応を示す場合もある。事件に関する知識や情報の有無が、事柄に対する個人の見解や反応を形成しうる。 心理学教授のティモシー・D・ウィルソンらは、確信を持てない気持ち(feeling of uncertainty)に関して状況が不確定または不明瞭な時ほど、より多くのお金が投じられることを発見した。物語の背景や結末を知らないがゆえ、人は常に心の中で事件を再生して、悲喜こもごも入り混じった気持ちを抱く。 人は安心感などを得るために(自分の関わる)事柄について詳細を全て知りたいと考えるが、不確実性を感じるとそこに謎めいた感覚があるためより楽しい事柄につながる場合もあることをウィルソンは発見した。実際、分からないという気持ちは何が待っているのかを常に考えたり感じるように人々を導くことができる。
※この「知覚との関連」の解説は、「気持ち」の解説の一部です。
「知覚との関連」を含む「気持ち」の記事については、「気持ち」の概要を参照ください。
- 知覚との関連のページへのリンク