皇室専用ホーム
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/01 09:03 UTC 版)
駅北側(代々木駅寄り)の貨物線線路から分岐する形で設置されている、皇室専用駅。この分岐は、明治神宮造営工事の資材輸送に使われた引き込み線を転用している。 正式な名称は原宿駅側部乗降場であるが、「北部乗降場」や「北乗降場」、「帝室御乗降場」などとも呼称され、「宮廷ホーム」の通称でも知られる。設置以来、お召し列車の発着に使われ、2013年(平成25年)時点では財務省とJR東日本の共同所有となっている。 有効長は217メートル、ホーム長は171メートルある。一般客が乗り降りする山手線のホームとは厳格に区別された宮廷ホームは簡素な造りで、屋根には古レールが使われているなど派手さはない。これは宮廷ホームが造られた当時、大正天皇が病気療養中だったためで、あまり派手な駅を作ると療養中の天皇が利用している姿が人目につき、健康を害している天皇の姿を国民が目の当たりにしたら、社会に動揺が広がることにもなりかねないと考えられ、あえて控えめに造られたとされている。敷地内にはホームの他に、信号扱所、貴賓室、待合室がある。 このホームが使用される際のみ、原宿駅は運転取扱駅へと一時的に昇格する。通常は当ホームの出発信号機・場内信号機はレンズ部分に黒い蓋をして使用停止とし、山手貨物線本線(通過線)側の出発信号機・場内信号機は閉塞信号機として扱っている。
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