閉塞信号機とは? わかりやすく解説

閉塞信号機

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/22 09:45 UTC 版)

日本の鉄道信号」の記事における「閉塞信号機」の解説

閉塞信号機は自動閉塞式区間で、分岐器線路交差などが存在しない閉塞区間の始端に設けられる自動信号機である。二位式の信号機用いられず、三位式の信号機のみ用いられる。閉塞信号機には閉塞信号機が設置される数や建植される位置運転曲線現地での地形などを考慮して設定される。閉塞信号機は場内信号機出発信号機同様の形状をしており、これらと区別を図るため「閉そく信号機標識」が設置される。この標識によって停止現示のときに一旦停止したあと15 km/h以下の速度次の閉塞進入することを許可し信号機番号表示役割も持つ。 閉塞信号標識により表示された閉塞信号機は以下のように区別される場内信号機外方より第一閉塞信号機、第二閉塞信号機、第三閉塞信号機…と区別される場合(次駅に列車近づくにつれ数字減ってゆく) 路線の距離程に固有番号組み合わせた番号にして区別される場合 動作前方信号機連動しているため、場内出発信号機違って人為的操作できない。ある閉塞信号機がどのような現示をするかは、その内方の列車有無信号現示によって左右される。 閉塞信号機の設置位置はその線区通過する列車本数線路容量考慮して決定される。ただし、単線区間においては停車場間で上下1基を原則とする(曲線見通しダイヤ構成などによって必要性がある場合複数設置することもある)。 単線区間場合同一方向に対して列車続けて運行できるよう閉塞信号機の現示出されるが、反対方向に向かう列に対して停止現示出される高密運転区間停車場では、場内信号機出発信号機の間での運転時隔列車どうしの時間的な間隔)を短縮する目的で「0号閉塞信号機」が設けられることがある場内信号機複数設けることも可能であるが、絶対信号機後述)であるため停止現示でこれを超えての運転が許されておらず、代わりに規則の緩い閉塞信号機を設置することで運転時隔短縮を狙う。この信号機設置することで運転時隔を十秒から数十秒の範囲短縮可能とされている。

※この「閉塞信号機」の解説は、「日本の鉄道信号」の解説の一部です。
「閉塞信号機」を含む「日本の鉄道信号」の記事については、「日本の鉄道信号」の概要を参照ください。

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