白血球・リンパ球系
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 02:15 UTC 版)
移植片対宿主病 急性白血病 骨髄増殖性疾患 白血球増殖性疾患急性骨髄性白血病 (AML) 慢性骨髄性白血病 (CML) リンパ系増殖性疾患急性リンパ性白血病 (ALL) 慢性リンパ性白血病 (CLL) 骨髄異形成症候群環状鉄芽球を伴わない不応性貧血 環状鉄芽球を伴う不応性貧血 多系統異形成を伴う不応性汎血球減少症 芽球増加を伴う不応性貧血 5q-症候群 骨髄線維症 (MF)骨髄線維症は、骨髄が線維組織で埋まってしまう病気。 症状肝臓と脾臓が大きくなる。肝臓が大きくなることを肝腫大と言い、脾臓が大きくなることを脾腫大と言う。肝腫大と脾腫大を併せて肝脾腫と言う。 合併症白血病への移行や脾臓破裂等を合併する危険がある。 病態骨髄が線維組織に置き変わってしまう(別の組織が線維組織に置き変わってしまうことを線維化と言う)。血液を造る場所(造血の場)である骨髄が線維化を起こすので、代わりに肝臓や脾臓が造血の場となる(骨髄以外の造血が増加することを髄外造血亢進と言う)。髄外造血亢進によって肝脾腫が起こる。 検査血液検査血清生化学検査好中球アルカリフォスファターゼが上昇する。 末梢血塗沫染色標本検査白赤芽球が見られる。 骨髄穿刺骨髄液を注射で採って来る時に吸引不能を起こす。骨髄液の吸引不能をdry tapと言う。 分類急性骨髄線維症 (ICD-10: C94.5) 慢性骨髄増殖性疾患 (ICD-10: D47.1) 続発性骨髄線維症 (ICD-10: D75.8) 原発性骨髄線維症 (ICD-10: D75.8)に分けられる。 統計原発性骨髄線維症の10%が白血病に移行する。 悪性リンパ腫 (ML)ホジキン病 (HL) 非ホジキン病 (NHL) 血管免疫芽球型T細胞リンパ腫 (AILT) =血管免疫芽細胞性リンパ節症 (AILD) 多発性骨髄腫 (MM)キャッスルマン病 クロウ・フカセ症候群 白血球減少症 後天性免疫不全症候群 (AIDS) 血漿タンパク異常マクログロブリン血症 (ICD-10: C88.0)IgM型免疫抗体産生細胞であるIgM産生B細胞が腫瘍性に増殖する悪性腫瘍。病態は、IgMの増加によって血液の粘りが強くなる過粘稠症候群を起こす。症状は、過粘稠症候群による眼底出血、等がある。検査は、血液検査ではIgMが異常高値を示す。治療は、腫瘍細胞に対して化学療法を行い、過粘稠症候群に対して血漿交換療法を行う。治療薬は、少量のメルファランにプレドニゾロンを併用するMP療法を行う。血症交換療法は、血液のうち細胞成分を除いた液体部分の成分を交換する治療で、大量のIgMを取り除くことで粘度を正常に戻して症状を防ぐ。
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