白虎編(第5巻)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/10 00:51 UTC 版)
日本格闘技界に異変が起こっていた。武林館館長の息子であり、一流のプロレスラーである赤石元一がブラジリアン柔術の使い手に成す術も無く倒されたのだ。この興行には朱雀会が一枚噛んでおり、メンツを潰され大損をしたとする朱雀会は報復として久我重明を柔術家側へ差し向けた。「ブラジリアン柔術が全身黒ずくめの男に手玉に取られた」と聞いた赤石元一は、秘密を知るべく久我重明に弟子入りを申し込むが、重明は弟子の志村と戦って勝つことを条件にする。体格差と、最初の攻防の感触から勝利を確信した赤石だったが、志村の策略にはまり敗北する。その場にいた武志は尊敬する先輩である赤石が卑怯な手段によって倒されたことに憤り、志村と対決しようとするが、武志の持つ潜在的な危険を察した重明は志村を制してその場を去る。 そして世界最大の空手団体、武林館の主催するオープントーナメントが開催され、菊千代と志村は再び同じ舞台に。この大会には、志村が宿敵と目する加倉文平と、当日飛び入り枠の選手として竹智完と武志も参加していた。毎試合全力で飛ばす菊千代、相手の心理を巧みに突く志村は順当に勝ち上がる。また、見慣れない拳法を使う竹智と文平も余裕を残しつつ決勝に向かって歩を進める。一方、実戦経験のほとんどない武志は歴戦の強者たちとの対戦に四苦八苦するが、驚異的な打たれ強さと一撃の破壊力で勝ち進む。やがて竹智と志村との、香代をめぐる因縁を含む対決が幕を開けた。蟷螂拳を駆使して志村を苦しめる竹智だが、すべての要素を駆使して勝利を掴もうとする志村はまたも一歩先を行く。一方では、武志と文平が拳を交えつつあった。武志はこれまで戦ってきた強豪たちを凌駕する文平の強さに感動し、押されながらも善戦する。
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