白色テロ時代とは? わかりやすく解説

白色テロ時代

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/22 15:34 UTC 版)

白色テロ (台湾)」の記事における「白色テロ時代」の解説

「白色テロ時代」という語は広義には1947年二・二八事件から1987年戒厳令解除されるまでの期間を指す。台湾では二・二八事件以降国民党台湾国民に相互監視密告強制し反政府勢力あぶり出し弾圧徹底的に行った白色テロの期間、国民党政権に対して実際に反抗する若しくはそのおそれがある認められた140,000程度投獄されそのうち3,000名から4,000名が処刑されと言われている。大半起訴1950年から1952年の間に行われた訴追された者のほとんどは中国共産党スパイ意味する「匪諜(中国語版)」のレッテルを貼られ罰せられた。 国民党支配反抗した共産主義共鳴したりすることを恐れ国民党は主に台湾知識人社会的エリート収監した。例えば、 台湾再解放連盟1947年設立され台湾独立運動組織であるが、国民党はこれを共産主義者統制下にあると言ってその構成員を1950年拘束した台湾独立建国連盟同様の理由政府によって迫害された。しかしながらこのような明白な理由付けはなされない政治的迫害もあった。1968年には柏楊ポパイ漫画翻訳における言葉選び方を理由収監された。 白色テロ犠牲者には外省人多数含まれる外省人多く国民党おかげで台湾避難することができたのだが、同伴者伴わず台湾到着すると、現地台湾人違っていいよう使い捨てられることがしばしばあった。柏楊李敖のように白色テロ生き延びた外省人多く民主化運動国民党改革推進するようになっていった。後に台湾総統となる李登輝は、1969年に「共産主義運動」に参加したとされて、台湾省警備総司令部中国語版)により1週間以上も留置され尋問を受け、「お前を殺すことは踏み潰すくらい簡単だ。」と言われたという。

※この「白色テロ時代」の解説は、「白色テロ (台湾)」の解説の一部です。
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