略歴・研究領域
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京都市生まれ。 1970年(昭和45年)同志社大学商学部を卒業。 1975年(昭和50年)には大阪府教育委員会に入り、文化財保護課技師として府内の考古遺跡の発掘調査にたずさわった。 1991年(平成3年)大阪府立弥生文化博物館の学芸課長 1997年(平成9年)奈良女子大学文学部教授 1999年(平成11年)同大学院の人間文化研究科教授 2004年(平成16年)以降は国立歴史民俗博物館研究部教授 2004年文学博士(大阪大学)を取得。論文の題は「古墳時代政治構造の研究」。 2005年(平成17年)4月からは総合研究大学院大学教授(文化科学研究科日本歴史研究専攻)を併任している。 近年の主要な研究テーマは古墳時代の政治構造や観念領域の研究である。日本列島各地に展開した前方後円墳の特質として「見えるかたちでの死者の王権」としての可視性、形状における斉一性、そして、墳丘規模に顕現する階層性の3点を掲げ、前方後円墳を、大和政権を中心とした首長層ネットワークすなわち「前方後円墳国家」と呼ぶべき国家の表象であると論じて、国家の成立を「利益共同体」という従来にない観点から説明した。2003年(平成15年)3月の研究集会「弥生時代の実年代」にも参加した。その著『日本考古学の通説を疑う』では、固定化された考古学の定説に対して数々の問題提起をおこなっている。
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