男女間の能力に関する発言
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/27 07:44 UTC 版)
「ローレンス・サマーズ」の記事における「男女間の能力に関する発言」の解説
2005年1月に全米経済研究所の後援によって開かれた会議に招待された。そこでサマーズは「科学と工学分野の高位レベルの研究者(アメリカの上位25大学の研究者のような国民の5000人から1万人中の上位1人というレベル)に男性が多い」と主張したうえで、次の3つの仮説を提示した。 男性の方が女性よりも困難な仕事が要求する時間的拘束や融通性を受け入れる傾向がある。また高位にいる女性は結婚していないか子供がいない確率が明らかに高い。 次に論争的ではあるが、極端なレベルにおける男性と女性の本質的な能力の違いである。科学と工学への関心の傾向・能力・或いは好みは男性の間のほうが広い分布が見られる(つまり男性の方が非常に得意/非常に不得意の間のばらつきが大きい)。 親の養育態度のような社会化や差別。 サマーズによればこの順に相対的な重要度が高い。サマーズは「規範を述べているのではなく、完全に説明的に話して」おり、「挑発を目的としていた」と述べた。女性差別であるという告発を引き起こしたのは、2つ目の仮説であった。またサマーズは自閉症についての議論を例に取って、親の養育のような社会化に責任を負わせることには慎重になるべきだと述べた。「化学を専攻する女子や生物学を専攻する女子がいなかったとき、親の養育を非難することは簡単だった」「私が生得的な違いに言及したことは確かだ。......私は社会化の結果だと考えるときに慎重にならないといけないと言った。我々はそう社会化の結果であると信じることを好むが、よく調査される必要がある」 MITの生物学者ナンシー・ホプキンスは会議中に退席し(後に発言を聞いて気分が悪くなったと述べた)、この発言を公表した。聴衆の何人かはサマーズがいくつかの分野で女性は男性と同じ"生得的な能力"あるいは"天賦の才"を持たないと言ったと述べている。発言が伝わるとまず大学内・ついで地元メディアでその意図をめぐって大きな議論が起き、間も無く学術誌でも取り上げられるようになった。
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