由来・解釈
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/13 07:43 UTC 版)
当時第一航空艦隊の航空乙参謀だった吉岡忠一によると、ハワイ奇襲攻撃作戦の間だけ使用する通信略語として、小野寛治郎通信参謀と二人で作ったもので、「ト」の次に「ム・ラ・サ・キ」(紫)をつけた「トム」「トラ」「トサ」「トキ」の四つの略語のうちの「トラ」に、たまたま「奇襲成功」の意味が当てはめられただけで、深い意味はなかったという。 航空甲参謀だった源田実によると、小野通信参謀が作り、11月24日単冠湾での作戦説明の中で、他の隠語とともに示したもので、実際に「トラトラトラ」を打電した飛行隊長の淵田美津雄は、その時配布された略語暗号書で「奇襲成功」の略電が「トラトラトラ」と知り、寅年生まれの自分にとって縁起が最高だと喜び、成功を確信したと著書の中で語っている。また、旗艦「赤城」宛の「トラトラトラ」の発電が、広島の連合艦隊旗艦「長門」でも直接受信されていたことを後日聞き、千里往くトラ、千里を帰ったのだと思ったとも述べている。 吉岡も、戦後真珠湾攻撃の研究をまとめた歴史研究家ゴードン・ウィリアム・プランゲから、「あのトラというのはタイガーのことですか」と質問を受けており、「トラ」がたまたま「虎」「寅」と同音であったため、縁起をかついだものであったという様々な俗説を、真珠湾攻撃の成果の語りとともに生むことになった。 真珠湾攻撃を受けた側であるアメリカでは、「タイガー・タイガー・タイガー」と訳して「タイガーのように襲いかかる」と解釈されることもあった[信頼性要検証]。また、突撃と雷撃隊の最初の文字を合わせ、トラとしたと述べる米軍関係者もいた。
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