田無演習林とは? わかりやすく解説

田無演習林

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/21 03:25 UTC 版)

東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構」の記事における「田無演習林」の解説

演習林総面積は9.1haで、武蔵野台地武蔵野段丘武蔵野面)上に位置し海抜高約60m、地形平坦である。地質層厚6~8m火山灰層(関東ローム層)の下に、砂礫層(武蔵野礫層)が続いている。土壌ローム層の上火山灰層を母材とする黒色土50~60cmの厚さ分布している。気象条件は年、平均気温14.8度、平均降水量1,610mm(2001年2010年、田無演習林観測)である。 武蔵野森林古来より人為加わってきたために林相原生的な自然要素少ないものの、本演習林にはアカマツコナラクヌギ主体として、イヌシデエゴノキケヤキミズキなどが混在しながら点在している。林内にはヌルデマユミタラノキガマズミツルウメモドキスイカズラなどの低木蔓性植物が、また林床には草本類等が種類豊富に保存されており、武蔵野植物相現出している。その他、各種見本外国マツスギ品種、竹類など)、樹木園(約300種、針葉樹70種、広葉樹230種)、試験改良ポプラメタセコイアシラカシなど)、採種・採穂園などを配し、これら総面積2/3占め樹林今や都市林として極めて貴重な存在となっている。 田無演習林は1929年昭和4年)に東京帝国大学農学部林学科田無苗圃(または多摩苗圃)として林学第二講座造林学研究室)によって創設された。その淵源1893年明治26年)に当時帝国大学農科大学にあった駒場設置された、林学科附設苗圃遡ることができる。1956年昭和31年)に至って管理運営林学科から演習林委嘱され1963年昭和38年)には名称を田無試験地改め組織機構拡充などがあり、次いで1982年昭和57年)には用地全域林学科より演習林移管された。2000年平成12年)に農学部大学院重点化伴って大学院農学生命科学研究科附属施設となる。 2011年平成23年)に田無試験地から現在の名称である田無演習林へと改称する

※この「田無演習林」の解説は、「東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構」の解説の一部です。
「田無演習林」を含む「東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構」の記事については、「東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「田無演習林」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「田無演習林」の関連用語

田無演習林のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



田無演習林のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの東京大学大学院農学生命科学研究科附属生態調和農学機構 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS