生存情報
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/12 03:10 UTC 版)
2004年に中国雲南省で消息を絶ったデヴィッド・スネドンは、さまざまな状況証拠や証言から、脱北者支援容疑で中華人民共和国当局に拘束され、釈放ののち、北朝鮮(朝鮮民主主義人民共和国)の国家安全保衛部員に拉致されたと考えられる。東南アジアに近接する雲南省は、脱北者が自由世界へ渡る逃亡ルートの最終地点にあたり、北朝鮮工作員が監視体制をしいており、中国当局のうちの誰かが何らかの報酬と引き替えに、釈放の日時や場所を北朝鮮に知らせた可能性もある。 2012年、「救う会」(北朝鮮に拉致された日本人を救出するための全国協議会)の訪米団は、5月8日、トマス・ナイズ国務副長官、マイク・リー(英語版)上院議員(ユタ州選出)、スティーブ・シャボット(英語版)下院議員、9日にイリアナ・ロス・レイティネン下院外交委員長、ジェイソン・チェイフェッツ(英語版)下院議員(ユタ州選出)と面会して、失踪したデヴィッド・ルイス・スネドンに関する情報を提供した。 デヴィッド・スネドン失踪から12年以上過ぎた2016年8月31日、韓国(大韓民国)の拉北者家族協議会(代表:崔成龍)は、スネドンが北朝鮮工作員によって拉致され、北朝鮮で同国の最高指導者金正恩の英語の家庭教師にさせられたことを示す情報を獲得したと伝えた。モルモン教の宣教師として数年を韓国で生活した経験をもつデヴィド・スネドンは朝鮮語に堪能であり、北朝鮮にとっては格好の英語教師だったろうと考えられる。
※この「生存情報」の解説は、「デビッド・スネドン」の解説の一部です。
「生存情報」を含む「デビッド・スネドン」の記事については、「デビッド・スネドン」の概要を参照ください。
- 生存情報のページへのリンク