現象の位置づけの歴史とは? わかりやすく解説

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現象の位置づけの歴史

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/04 08:33 UTC 版)

現象」の記事における「現象の位置づけの歴史」の解説

プラトンにおいては現象は、「イデア」( = “真に存在するもの”とされた)と対置された。 古代ギリシャ後期においては現象ロゴスあてがうことで“現象を救うこと”が「ロゴン・デドナイ」(学問) である、という考え見られる中世スコラ学において議論はあり、実在する対象対応するかしないかによって「現象」か「仮象」に区別されたりもした。 クザーヌスによれば、“不可視の神が可視化したもの世界”であるとも表現された。 近世経験論バークリーにおいては観念感覚所与現象みなして現象主義に近い方向でそれを論じたヒューム懐疑論的にとらえ、客観性とは繋がり得ない見なした。 カントにおいては現象物自体対比され物自体主観との共同作業によって構成されるものと考えた別の言い方をすると、現象というのは物自体主観構成加わった結果のものであるとし、人は現象構成される以前物自体認識することはできない、とした。 ゲーテは、「原現象」という名によって、学問的現象などの基底にある根本現象呼びわけた。また一方で現象背後に何も探求してならない現象自体教師[要曖昧さ回避]なのだ」とも述べたヘーゲルにおいては、「本質現出する」と言われ、“「本質」は「現象」となることによってのみ存在する”とも言われた。 フッサールは、哲学諸々学問確実な基礎与えることをもくろみ意識直接的に現れている現象直観し、その本質を記述する方法追求した。そのために彼は、外界実在性について判断中止し(=エポケー)、それでもそのあとに残る純粋意識分析し記述する、という方法採用した。この場合フッサール現象について、本体などの背後にあるものとの相関については想定しない。( → 現象学

※この「現象の位置づけの歴史」の解説は、「現象」の解説の一部です。
「現象の位置づけの歴史」を含む「現象」の記事については、「現象」の概要を参照ください。

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