物質誘発性精神病性障害
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/27 18:45 UTC 版)
ICD-10では、「向精神薬の使用による精神と行動の障害」の「精神病性障害」 (F1x.5) に、DSM-IV-TRでは、物質関連障害の「物質誘発性精神病性障害」にそれぞれ該当する。原因となりやすい物質は、アルコールや、アンフェタミンのような覚醒剤、催眠/鎮静薬のような医薬品である。中毒あるいは離脱に伴って短期的に生じる。 ICD-10では、向精神薬誘発性精神病の状態は、アンフェタミンやコカイン精神病の場合のように短期的なものであり、誤ってより深刻な統合失調症のような状態が診断されれば、悲惨な影響を与えると注意している。 DSM-IVでは、抗精神性の薬物の他に、他の医薬品、毒物にも言及される、覚醒剤、大麻、アヘンの中毒あるいは、アルコール、鎮静催眠剤の離脱において、現実検討ができる、光、音、幻視は、物質誘発性精神病性障害ではない。中毒あるいは、離脱である。4週間以上にわたる場合は、別の原因を考慮せよとしている。35歳すぎの発症は物質誘発性の可能性を気づかせるとし、非聴覚性の幻覚の9割が、物質誘発性か一般身体疾患によるものであるとしている。 DSM-5では、人生の後半では薬物の乱用ではなく、医薬品の多剤併用が原因となって精神病状態を引き起こしやすい、また、本人が薬物によって生じていると認識している場合(現実検討できている)、薬物中毒や離脱と診断されると書かれる。 アルコール精神病 アルコールが直接原因ではなく、ニコチン酸・チアミンの不足によって起こる。 精神刺激薬精神病 特に大量のメタンフェタミン(覚醒剤)を使用していた場合、被害妄想や無秩序な思考や幻覚といった精神病の症状を呈する。使用後1週間以内にその症状は消失するとされている。脆弱性のある個人の、精神病エピソードの症状を突発させたり強めたりする。 過感受性精神病 過感受性精神病は、抗精神病薬の多用によって精神病が起きやすくなった状態である。 大麻精神病 大麻の使用に関連して起こることがあるとされている仮説の障害で、明確に定義されていない。大麻の使用を中止すると数日以内に治る。
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物質誘発性精神病性障害
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「物質関連障害」の記事における「物質誘発性精神病性障害」の解説
詳細は「物質誘発性精神病性障害」を参照 精神病性障害は、覚醒剤や、抗パーキンソン病薬の中毒によって引き起こされることがある。またアルコールの離脱などもその原因となる。
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