版籍奉還の実施とは? わかりやすく解説

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版籍奉還の実施

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/08 13:42 UTC 版)

版籍奉還」の記事における「版籍奉還の実施」の解説

明治2年6月17日版籍奉還勅許された。同日太政官達公卿諸侯ノ稱ヲ廢シ改テ華族ト稱ス」が公布され華族制度創設された。旧藩主の諸侯285家は公卿142家と同時に華族に列せられた。士分藩士藩主一門別家含めて士族とされた。 版籍奉還により、藩主が非世襲知藩事任命されたが、例外として、御三卿維新立藩たばかり田安藩一橋藩は版籍奉還するも、旧藩主は知藩事任命され廃藩命じられた。一方で知藩事陪臣であった藩士が、同じ朝廷明治政府)の家臣(「王臣」)とされる事で朱子学基づいた武士道近代以後の「武士道」とは違う)によって位置づけられてきた主君藩主)と家臣藩士)の主従関係否定することになるものであり、諸藩抵抗予想された。そこで版籍奉還の実施に際してはその意義については曖昧な表現用いてぼかし、公議所などの諸藩代表からなる公議人同意求めた。もっとも、公議所では賛否両論伯仲したため、半数弱の公議人署名による両論折衷答申出し政権から失望されている。これに前後して戊辰戦争恩賞である賞典禄について定めることで倒幕賛同した藩主藩士宥めて不満を逸らしたこのため藩の中には将軍代替わりに伴う知行安堵朝廷代わりに行ったもの」と誤解する者もあり、大きな抵抗無く終わった

※この「版籍奉還の実施」の解説は、「版籍奉還」の解説の一部です。
「版籍奉還の実施」を含む「版籍奉還」の記事については、「版籍奉還」の概要を参照ください。

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