版築の築造方法
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/15 03:39 UTC 版)
版築を作る部分を決め、両側を板などで囲み枠を作る。板の大きさは長さが1.5m程度、高さは高くても10cmぐらいである。一回の高さは薄いほうが頑丈である。枠は横に支えになる柱を立てるなど、強い構造にする必要がある。 板で挟まれた間に土を入れる。より頑丈にするために土に小石や砂利、藁や粘土を混ぜることもある。 たたき棒や"たこ"と呼ばれる道具で、入れた土を硬く突き固める。1.で両側の板を強い構造にする必要があるのは、このためである。 板の高さいっぱいまで突き固めたら、板の上に新しく板を継ぎ足すか、今の板を外し次の枠を作る。 こうしてまた土を入れて突き固める作業を続けていく。数十段重ねることにより、高い壁を作ることもできる。目標の高さに達したら、枠板を外し完成である。日本では土塁を版築で作る際に、表面を硬く滑らかにするため、枠板をはずした後に外側を叩いて硬くすることなどもした。版築に外側に石を築くことで石垣とすることも多かった。
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