版画的なもの 切手と消印との出会い
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/09/03 22:58 UTC 版)
「太田三郎 (芸術家)」の記事における「版画的なもの 切手と消印との出会い」の解説
1950年、山形県温海町(現在の鶴岡市)大岩川に生まれた。1971年4月、鶴岡工業高等専門学校卒業後に上京。デザイン事務所に勤務しながら、写真に撮った身近な人々を鉛筆で細密に描く肖像画を描き始め、1980年の初めての個展で発表。個展をきっかけに銀座の画廊巡りをはじめた太田は、ニュー・ペインティングやコンセプチュアル・アート、ミニマル・アートなどの現代美術に遭遇し大きな衝撃を受ける。東京版画研究所で版画を学ぶ中で、普段の暮らしの中から生まれる「版画的なもの」に着目する。例えば、買い物をした時のレシート、キャッシュカードの利用明細書、郵便の消印、電車の切符など、いずれも時間と場所の要素を含み、紙などの媒体に文字やイメージが再現されたものへの着目である。そこで行き着いたのが切手と消印であり、切手と消印の組み合わせによるさまざまな表現の可能性を発見することになる。
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