熱平衡状態とは? わかりやすく解説

熱力学的平衡

(熱平衡状態 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/01/31 14:46 UTC 版)


熱平衡状態(ゼロバイアス)

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pn接合」の記事における「熱平衡状態(ゼロバイアス)」の解説

p型n型半導体接合した瞬間では、n型側の多数キャリアである伝導電子p型側の多数キャリアである正孔それぞれ拡散することで拡散電流生じる。 電子正孔再結合により消滅すると、接合部付近にキャリア少な領域空乏層)が形成される接合両側電子正孔密度異なるため、拡散電流流れる。 空乏層n型側では、本来存在する伝導電子不足する一方で正電荷をもつドナーイオンが固定されているため、正に帯電する。一方で空乏層p型側では、本来存在する正孔不足する一方で負電荷をもつアクセプターイオンが固定されているため、負に帯電する。その結果空乏層正に帯電した層と負に帯電した層が重なり合った電気二重層形成し内蔵電場生まれる。内蔵電場によって発生する静電ポテンシャルの差 V b i {\displaystyle V_{bi}} を拡散電位または内蔵電位(built-in potential)と言う内部電場電子正孔それぞれn型p型領域へ引き戻そうとする。内蔵電場発生によってドリフト電流発生する。 熱平衡状態では正味電流ゼロであり、拡散電流ドリフト電流釣り合っている。よってpn接合全体フェルミ準位化学ポテンシャル)は一定となる。

※この「熱平衡状態(ゼロバイアス)」の解説は、「pn接合」の解説の一部です。
「熱平衡状態(ゼロバイアス)」を含む「pn接合」の記事については、「pn接合」の概要を参照ください。

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