為替レートと物価とは? わかりやすく解説

Weblio 辞書 > 辞書・百科事典 > ウィキペディア小見出し辞書 > 為替レートと物価の意味・解説 

為替レートと物価

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/03 15:09 UTC 版)

為替レート」の記事における「為替レートと物価」の解説

詳細は「購買力平価」を参照 二国間物価比較することによって、適正な為替レートおおよそ為替レートトレンドつかめる国際的な一物一価の法則適用により、為替レート説明するモデルを「購買力平価説」と呼ぶ。 現在の為替レート各国賃金水準などを比較した場合に、大きな差が出る場合がある。例え日本一人当たりGDP37,000ドル程度であるが、ベトナムはおよそ500ドルである。これを単純比較する日本賃金水準70程度高いことになるが、ベトナム日本よりも物価が安いため、所得が低いからといって購買できる量に 70倍もの差がつくわけではないこうした実情踏まえ物価考慮した購買力平価調整した後の一人当たりGDP日本30,000ドルベトナムが3,000ドル程度となり、その差は10程度になる。為替レートこのような物価差を反映しないのは、経済構造貿易関係している。 A国B国があったとするA国工業化進展しており輸出工業生産性が高い。仮にA国輸出工業B国輸出工業10倍の生産性持ってたとするどちらも国際市場製品輸出している場合一物一価の法則により両国輸出品価格同一となる。これにより、A国輸出工業労働者B国輸出工業労働者10倍の所得を得ることになる。一方でA国国内サービス業B国国内サービス業の2倍の生産性持ってたとするA国輸出工業労働者国内サービス業労働者賃金一物一価の法則働いた場合A国サービス業B国サービス業の5倍の料金を取らなくては経営成り立たなくなる。このため両国では輸出工業品の価格同一である一方サービス料A国のほうが高い状態が生まれA国物価B国よりも高くなる。 以上のように、輸出競争力に差があり、非貿易財が存在する場合に、実際為替レート購買力平価には差が生まれる。 サービス価値が違うとの見方もある。例えば、懐中電灯はどこの国で買って価値等しいが、東京散髪することと、ホーチミン市散髪することは、投入財の価格が違うため価値異なるという見方である。このとき、価値差が物価織り込まれている場合は、購買力平価での比較無意味となる。 また、国際市場における購買力比較では実際為替レート有効になるため、購買力平価当てはまらない

※この「為替レートと物価」の解説は、「為替レート」の解説の一部です。
「為替レートと物価」を含む「為替レート」の記事については、「為替レート」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「為替レートと物価」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「為替レートと物価」の関連用語

為替レートと物価のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



為替レートと物価のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの為替レート (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS