派遣標準記録とは? わかりやすく解説

派遣標準記録

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/30 12:42 UTC 版)

日本選手権水泳競技大会」の記事における「派遣標準記録」の解説

この項は主に競泳部門に関することであり、他の部門については国際大会における成績出場資格付与大きく関わっている。 水泳限らず各競技においては参加者多くなりすぎることを防ぐため、成績によって大会参加できる人数制限加えている。競泳日本選手権においても、日本水泳連盟指定した大会において一定の成績収めた選手だけに、出場資格与えている。 これとは別に国際水泳連盟(FINA)の定めに基づき日本水泳連盟国際大会における日本代表選手選考するための独自基準設けている。その基準FINA規定よりもさらに厳しく日本選手権前年世界水泳選手権を基に決められたものであり、レベルは非常に高い。カテゴリ設定タイム目安以下の通り。 派遣標準記録S…世界水泳選手権優勝タイム 派遣標準記録I…世界水泳選手権銅メダル相当タイム 派遣標準記録II決勝進出タイム 国際大会代表権は派遣標準記録II突破し、かつ決勝2位以内入った選手自動的に与えられリレー選手の選考除いてはこれ以外の方法では一切選考されないこのため日本記録樹立しても代表に選考されない場合がある。 リレー選手の選考に関しては、自由形リレー場合自由形400mリレー場合100m800mリレー場合200m)の決勝上位4名の合計タイムリレー派遣標準記録II突破した場合メドレーリレー各種目(背泳ぎ平泳ぎバタフライ自由形100m優勝者合計タイムが派遣標準記録II突破した場合代表権与えられるリレー派遣標準Iは国際大会6位以内リレー派遣標準II12以内参考設定されている。 派遣標準記録を突破した1位の選手が3名以上または2位が2名以上となった場合は、スイムオフにより代表を決定するリレー選考に関しても、同着・同タイムなどが生じた場合スイムオフを行う。参照記事 asahi.com 派遣標準記録が明確に定められるきっかけとなったのは、2000年シドニー五輪代表選考会である。女子200m自由形優勝者千葉すず男子100m背泳ぎ勝った大石隆文が代表から落選。これを不服とした千葉スポーツ仲裁裁判所CAS)に仲裁申し立てその結果CAS日本水泳連盟対し選考基準曖昧だった」として訴訟費用一部負担申し渡した(千葉最終的には代表には選ばれなかった)。この裁定により、それまでの「日本選手権2番以内入れば代表は内定」という暗黙のルール見直され記録重視されるようになった

※この「派遣標準記録」の解説は、「日本選手権水泳競技大会」の解説の一部です。
「派遣標準記録」を含む「日本選手権水泳競技大会」の記事については、「日本選手権水泳競技大会」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「派遣標準記録」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「派遣標準記録」の関連用語

派遣標準記録のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



派遣標準記録のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの日本選手権水泳競技大会 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2024 GRAS Group, Inc.RSS