派遣添乗員の待遇
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/11/10 09:58 UTC 版)
特定の旅行会社と専属契約を結んでいるなどの例外を除いて、多くは添乗業務に当たった日数を基準とする日給制(概ね7000円 - 8000円程度だが、6000円台の場合もある)である。派遣会社と旅行会社の契約条件次第(ほとんどがツアー1本毎の契約なので悪く言えば日雇い労働者以下の待遇である)では、ツアー前後における打ち合わせや必要経費の精算事務にも所定の手当(概ね1500円 - 3000円程度)が支給されるものの、本給に比べれば微々たるものである。また、日給制がほとんどのため、時給に換算すると最低賃金法・法定最低賃金(2010年現在791円、2011年現在837円、東京都基準)を下回ることも多かった。このように、職務内容に比して待遇は決して良いとは言えないことと、被用者保険(いわゆる社会保険)・雇用保険、退職金制度等がないこと、求人票に掲載されている賃金や労働時間等の内容が曖昧(資格取得費用や打合せ精算手当て)であること等から、短期間での離職者が多い実情がある。 また、2008年頃、阪急交通社およびその子会社の阪急トラベルサポートに対し三田労働基準監督署から業務日報で労働時間が割り出せることから業務改善命令が発令された。その後、2009年頃より日帰りツアーに関しては時給制に移行した会社や日帰り手当て等が支払われるようになった。 その他、旅程管理者の資格取得費用および教科書代は自己負担(国内20000円程度・総合30000円程度・上記の職業訓練は5000円程度)の事業者が多いため、特に新入社員や最初の内は初期費用の投資負担金が大きい[出典無効]。
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