波止浜駅とは? わかりやすく解説

波止浜駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2025/09/14 00:06 UTC 版)

波止浜駅
駅舎(2025年1月)
はしはま
Hashihama
Y40 今治 (4.7 km)
(2.7 km) 波方 Y42
所在地 愛媛県今治市高部
駅番号 Y41
所属事業者 四国旅客鉄道(JR四国)
所属路線 予讃線
キロ程 149.6 km(高松起点)
電報略号 ハハ
駅構造 地上駅
ホーム 2面2線[1]
乗降人員
-統計年度-
234[2]人/日
-2019年-
開業年月日 1924年大正13年)12月1日[3]
備考 無人駅[1]
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波止浜駅(はしはまえき)は、愛媛県今治市高部にある四国旅客鉄道(JR四国)予讃線である[1]。駅番号はY41

愛媛県では最北端の駅である。

歴史

予讃線(旧:讃予線)の敷設時には、波止浜地区を経由せずに大井地区へ直通するはずだったが、当時は塩田開発で富豪が多く住んでいたため、今治駅 - 大西駅間を遠回りするルートになった。さらに、塩田を横切らせないため、当駅は波止浜、波方両地区の中心地から離れた所に決定された。このため、カーブ途中に駅が設置され、見通しが悪くなっている[4]

波止浜駅列車転覆事故

1924年(大正13年)9月7日、伊予大井駅(現:大西駅)のレール敷設に伴い、工事用貨物列車が今治駅を出発。バラスト積載の小型貨車20両を西条機関区所属の702号蒸気機関車が牽引していた[7]

午前9時20分ごろ、同列車は信号手が通過の手旗信号を示していたため、平常速度25 kmで当駅に進入。ポイントを通過しようとしたところ、大音響とともに列車は転覆。先頭貨車に乗車していた7人が振り落とされ、信号手を含む3人が即死、3人が重傷、4人が軽傷を負う大惨事となった。機関車と後方の貨車に乗っていた乗員は無事であったため、すぐさま救助を開始し、今治警察署や地元の消防団員も駆けつけた[7]

この事故の原因については、ポイント故障であったとし、運転士は速度超過を否定している[7]

駅構造

1番線が上下本線今治駅方臨時信号種が限速度90 km/h、松山駅方制限速度65 km/h)、2番線が上下副本線となっている一線スルーで対向式2面2線の交換可能な地上駅。停車列車も含め、上下線とも行違いがない場合は基本的に1番のりばを通行する。

1984年(昭和59年)に簡易委託化されたが[6]、現在は無人化されている[1]

のりば

のりば 路線 方向 行先
1・2 予讃線 上り 今治伊予西条高松方面
下り 伊予北条松山伊予市方面

駅周辺

その他

  • 駅前にあったソテツなどの木々は2009年(平成21年)7月16日の時点で伐採されていた。

隣の駅

四国旅客鉄道(JR四国)
予讃線
今治駅 (Y40) - 波止浜駅 (Y41) - 波方駅 (Y42)

脚注

  1. ^ a b c d 『週刊 JR全駅・全車両基地』 53号 松山駅・伊予西条駅・下灘駅ほか83駅、朝日新聞出版〈週刊朝日百科〉、2013年8月25日、23頁。 
  2. ^ 愛媛県 駅乗降客数”. 2021年3月11日閲覧。
  3. ^ a b c d e 石野哲(編)『停車場変遷大事典 国鉄・JR編 Ⅱ』JTB、1998年、637頁。ISBN 978-4-533-02980-6 
  4. ^ 讃予線と波止浜駅(JR予讃線) | 四国社会資本アーカイブス”. www.shikoku-shakaishihon.com. 2025年9月14日閲覧。
  5. ^ “「通報」●予讃本線伊予小松駅ほか5駅の駅員無配置について(旅客局)”. 鉄道公報 (日本国有鉄道総裁室文書課): p. 4. (1984年3月30日) 
  6. ^ a b “6駅を停留所化 国鉄四国総局 要員25人を減員”. 交通新聞 (交通協力会): p. 1. (1984年4月4日) 
  7. ^ a b c 『愛媛の国鉄回想』松山印刷、1989年4月1日、19,21頁。 

関連項目

外部リンク





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