法定祝日
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/14 01:48 UTC 版)
ヨーロッパやアメリカ州などキリスト教徒が多数派の国々、さらに東アジアでは大韓民国、香港、マカオでも、クリスマスは法定祝日である。 西欧諸国(ヨーロッパの西方教会圏)の多くでは、12月24日(クリスマス・イヴ)から1月1日(元日)までクリスマス休暇が続く(曜日配列の関係で12月22日もしくは12月23日から始まったり、あるいは1月2日もしくは1月3日まで続く年もある)。12月25日(24日の終電から26日の始発まで)は、ロンドン地下鉄やロンドンバスは全線運休になる。 一方、米国では12月25日と1月1日だけが祝日で、あとは個人で各々有給休暇を取得して休むのが一般的である。軍も休暇となり、基地や宿営地は閉鎖され、派兵中でない兵士達は自宅へ帰宅する。 キリスト教が近現代に伝来した諸国のうち、クリスマスを法定祝日とする国・地域では、古くから信仰される他宗教への配慮から、他宗教の記念日もクリスマスと同等に法定祝日にしているところが多い。 日本でもクリスマスを国民の祝日にしようという動きもある。クリスマスの後に年末年始休暇となるため、有給休暇などを活用すれば、長期休暇が取りやすいという利点がある。しかし多くの企業にとって、年末はいわゆる「繁忙期・かき入れ時」であることもあり、実現の見通しは全く立っていない。さらに、日本国憲法が規定する政教分離の原則から、特定の宗教の記念日を祝日とすることは難しい。 なお平成年間においては、天皇誕生日が12月23日であったため、クリスマスを祝日にした場合は、両日に挟まれた24日が自動的に国民の休日となり、3連休が発生する可能性があったが、明仁が平成31年(2019年)4月30日で退位したことに伴い、実現しなかった(明治天皇や昭和天皇と違って、国民の祝日に関する法律の指定が無くなり休日が消滅した)。
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