法定福利と法定外福利
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/02/28 04:23 UTC 版)
福利厚生制度とは、賃金とは別に従業員の労働意欲向上のための諸政策であり、2つに大別できる。 法定福利: 法律で実施を定められた健康保険、厚生年金、雇用保険、労災保険、健康診断 法定外福利: 企業の任意で定めるもので、住宅補助、慶弔見舞、レクリエーションなど、食事補助、財形貯蓄など 法定福利に関して、保険料は、健康保険・厚生年金・雇用保険はそれぞれ労使の折半、労災保険・健康診断は会社側が全額負担することになっている。 法定外福利に関しては、一般に(勤続の長期により給付レベルに差はあるものの)従業員に一律に設定されるものであり、その福利厚生制度を利用できる人とそうでない人が発生し、不公平感が発生することがある(例えば、借上社宅制度において、一定額の賃貸料を補助する場合において、持ち家の人や親元から通勤する人にはこのメリットを享受できないなどといったこと)点や、保養所などの施設(福利厚生施設)の建設や維持管理の費用が負担となる点などの問題がある。 また、企業規模の大小が、法定外福利の充実度に直結している。 近年は後述するカフェテリアプランを採用したり、福祉を削減する代わりに一部を賃金に上乗せする制度を導入するなどの改革も見られる。
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