法定外表示等の設置指針
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/03 22:20 UTC 版)
「日本の路面標示」の記事における「法定外表示等の設置指針」の解説
警察庁では『法定外表示等の設置指針』を発出し、交通管理面で特に必要性が高く一定の効果が認められる法定外表示の統一を目指している。 名称様式備考「止まれ」文字表示 路面の「止まれ」の白文字 道路縦断方向に「止まれ」と表示するのが原則。道路標識の一時停止が設置されている場合はほとんど例外なく設置される。白色の帯線を用いて強調表示とすることができ、その効果を高めるために滑り止め式カラー舗装と組み合わせることもできる。 交差点クロスマーク表示 交差点中央部に「┼」「├」の白色の記号 中央線がない道路で、道路の交差が不明瞭になる場合に交差点クロスマークを設置する。見通しの悪い交差点では滑り止め式のカラー舗装を組み合わせることができる。 ドットライン表示 車道外側線などを交差点内に破線で延長したもの。幅15 - 30 cm、白線とその間隔を0.5 - 2.0 mごとに繰り返す。 優先関係の標示として誤認されるおそれがあるため、優先関係が明確でない交差点では原則として設置してはならない。 ハンプ路面表示 底辺75 cmの三角形を横2つに並べるが、三角形の高さと間隔は道路によって異なる 色彩はハンプ路面の色と対照的に分かりやすいものを用いるが、黄色を用いてはならない。 「進行方向別通行区分」の予告表示 進行方向を示す矢印を破線にしたもの 「車両通行帯」と「進行方向別通行区分」の道路標示がある場所で予告が必要な場合設置される。交差点手前で車線数が増加する場合は、車線数が増加する手前で矢印を並行させて設置する。 車道中央部のゼブラ表示 「導流帯」または「立ち入り禁止部分」とゼブラ表示として設置され、様式もそれらに準じる。 減速マークの表示 V型マークのもの、車線両側にドットマークを設けたもの、コ型のマークを凹型もしくは凸型に配置したもの カーブや事故多発区間などの手前で減速が必要な区間に設置される。必要に応じて減速が必要な理由を「急カーブ」「追突危険」などと文字によって追加で標示する。等間隔に設けたもの以外に、徐々に間隔を狭めて速度を出しているように感じさせるよう設置している事例も見られる。 ゾーン30路面表示 「ゾーン30」と路面上に表示し、「ゾーン」を上段、「30」を下段に設ける。各文字は白色とする。文字の周囲をカラー舗装にすることができ、その場合は原則として緑色を用いる。 ゾーン30(最高速度30 km/hの区域規制)を実施する際に必要があればゾーン入口に設けられる。 上記で定められている法定外表示以外にも、道路管理者との連携を下にカラー舗装を実施することができる。警察庁の基準ではゾーン・エリア関係、バスレーン関係、普通自転車専用通行帯等の車道部の自転車専用通行空間関係において具体的な基準が発出されている。 「止まれ」文字表示 「進行方向別通行区分」の予告表示 減速マークの表示 ゾーン30路面表示。文字の周囲を緑色のカラー舗装で囲んでいる バスレーンを明示するためのカラー舗装(道路中央部)
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