水族館の温泉水 (魔法の温泉水)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/02/10 04:15 UTC 版)
「山の水族館」の記事における「水族館の温泉水 (魔法の温泉水)」の解説
山の水族館の“新熱帯区の水槽”には中村元が「魔法の温泉水」と名付けた地元の温泉水を使う。水族館もそう表現したうえで、「還元力の高いおんねゆ温泉水で魚を育てると成長が驚異的に早く美しく育つ」とし、さらに、熱帯魚の大きさと美しさが「特筆に価する」とも紹介している。また、中村は、「地下水は透明度も高く雑菌も少ないので魚を美しいまま育てることができる」と紹介している。 旧・山の水族館・郷土館も、新・山の水族館も、昔から温泉水や地下水を利用している。2011年には、魚の飼育におんねゆ温泉郷の温泉(冷泉)を利用しているということで、NHKは「ギョッとするほど温泉三昧」とタイトルして、館のバックヤードで温泉浴をする魚を取材した。寒さが厳しい留辺蘂(るべしべ)では温泉利用が行われ、水族館も光熱費の節約に温泉水を使用する。NHKは「冬を温泉水で飼育された魚たちは“気持ちよくて食欲が増す”のか、通常の2倍近くの大きさに成長する」と伝えている。別のテレビ番組では「“巨大魚だらけ”の水族館」、「金魚も半年で10センチ以上に成長した」と放送している。2013年のテレビ朝日の「報道ステーション」では、地下水で育った熱帯魚と温泉水で育った熱帯魚の成長を比較したところ、温泉水で育った熱帯魚は巨大化していたとする結果を報道している。 この温泉水について、読売新聞は2006年に、「硫黄分を含まない温泉を引き込んだ水槽の“保養効果”は抜群」だと報じ、魚の食欲も増進していると伝えている。2012年10月のSTV(札幌テレビ)では、ピラルクーが通常の2-3倍のスピードで成長することを伝え、温泉水の効果は調査中と報道している。また、2012年の北海道新聞では、「魔法の温泉水」と銘打ったうえで、過去、旧・水族館は、約6キロの距離の「滝の湯の越冬施設」(現在は温泉飼育施設)に、休館中の冬季は魚を運び保養させたが、リニューアル後は2千リットルのタンクで留辺蘂(るべしべ)町滝の湯の冷泉(水温25度)を運び、飼育に使うと報道している。さらに、2013年の毎日新聞は、温泉との因果関係は不明としながらも、「昔から、おんねゆ温泉はけがややけどに効くとされ、戦前には旧日本軍が湯治場として使った」と報じ、魚の肌つやがよくなることから、人間の肌つやにも利くと考え、科学的に証明されることを期待した。同年の産経新聞は、魚が美しく成長が早いことについて、温根湯(おんねゆ)の温泉水は酸化還元電位の数値がとても高いための影響と、報道している。
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