湯治場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 04:45 UTC 版)
古来、草津温泉は「万病に吉」と謳われ、多くの湯治客を迎え入れてきた。温泉の保温効果に加えて、草津温泉の強酸性泉による殺菌作用、成分に含まれる硫酸アルミニウムによる収斂作用、皮膚の刺激作用により切り傷から、ハンセン病、梅毒、皮膚病まで幅広い病の患者を受け入れてきた。子供の頃病弱だった尾崎行雄は草津温泉に1か月湯治したところ持病の頭痛も皮膚病も完治したと自伝に書き残し、当時(明治初期)は浴場の周囲にハンセン病や梅毒患者が充満し、二、三度彼らと混浴したことを記している。
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湯治場
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 01:14 UTC 版)
湯治場(とうじば)とは、湯治を目的に長期滞留する温泉地のことである。 短期の観光客や保養客を相手にしていないため、山間僻地の質素な温泉地が多い。娯楽施設やテレビが無かったり(多くは電波が入らない、腐食が激しくて設置できない等の理由)、携帯電話の電波が届かない宿も珍しくはない。 多くの場合は、自炊が基本となっている。これは、長期滞留客の金銭的負担の軽減という理由の他、湯治客の症状によっては、日々の食事内容に制限があり自分にあった食事を行う必要があること、同じ宿に連泊することによる食の偏りを防ぐという理由もある。また普段と同じ食事をすることで心身を落ち着かせる効果もある。宿泊者のための共同炊事施設が整っており、源泉温度が高い場合は蒸気熱で調理する地獄釜が利用出来たり、鍋釜や食器のレンタルや食材の販売などを行っている湯治場もある。食材は、事前に家から持ってきたり、スーパーマーケットで買い込む必要がある。湯治場によっては、自炊部売店が商店並みに充実していたり、温泉街で地の物を売る朝市が行われており、生鮮食品を補充できる場合もある。
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