民話におけるムジナとは? わかりやすく解説

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民話におけるムジナ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/03 14:28 UTC 版)

ムジナ」の記事における「民話におけるムジナ」の解説

目撃談によると、ムジナ大きさくらいで後ろ足比べて前足短く、毛の色は茶色。歳をとると背中白色黒色)の毛が十字生え、人を化かせるようになるまた、各地によって多少異なっており、人の三倍の速差で走ることが出来たり、雌雄の仲が良かったりする。むじなの化かし方は大きく分けて3つあり、1つ目は田や道を深い川のように思わせる2つ目は馬糞まんじゅうに、肥溜め風呂のように思わせる3つめは方向感覚をなくすということである。このほかにも人を何人も殺す凶悪なむじながおり、一部地域ではそれをおおむじなと呼ぶことがある日本の民話では、ムジナキツネタヌキ並び、人を化かす妖怪として描かれることが多い。文献上で『日本書紀』推古天皇35年627年)の条に「春2月陸奥国有り人となりて歌う」とあるのが初見とされ、この時代にすでにムジナが人を化かすという観念があったことが示されている。下総地方(現・千葉県茨城県)では「かぶきり小僧(かぶきりこぞう)」といってムジナ妙に短い着物着たおかっぱ頭小僧化け人気のない夜道山道出没し飲め飲め」と声をかけるといわれた。小泉八雲『怪談』収められた、のっぺらぼう目撃譚「むじな」も、よく知られている。しかし、そのような話も、戦後以降見られなくなったアイヌ語ではエゾタヌキを「モユㇰ(小さな獲物)」と呼び、特に顔が黒いものを「スケ飯炊きをする)モユㇰ」と区別しているが、これはキムンカムイ山の神、熊のこと)に仕えて飯炊きをしたので煤で顔が黒くなったという伝承のためとされる。なおアイヌ文化ではタヌキムジナ区別されておらず、ユーカラ(叙事詩)「モユキムンカムイ」は一般的にムジナと熊」と訳される。「ムジナと熊」は熊と暮らしていたムジナアイヌモシリ人間の世界)に行った際、言いつけ破ったことでカムイモシリ(神の世界)へ戻れなくなってしまい、そのままチセ(家)の入り口を守る神・病を治すになったという内容である。

※この「民話におけるムジナ」の解説は、「ムジナ」の解説の一部です。
「民話におけるムジナ」を含む「ムジナ」の記事については、「ムジナ」の概要を参照ください。

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