民話の分類
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/04/09 17:50 UTC 版)
民話は、内容や形式によって、大きく「昔話」「伝説」「世間話」に分けられる。 昔話(ムカシ、ムカシコ、ムカシガタリ)「むかし」という確かではない時や「あるところに」という不明な場所を用い、本当にあったかどうかは知らないけれどという心持ちで語り継がれる話。「てっぺんぐらりん」「どんどはれ」「とっぴんぱらりのぷう」などで終わることが多い。 伝説(イイツタエ、イワレ)ある特定の人物や時、場所と深く結びつき、少しは信じてほしいという心持ちを含んで、説明的に語り継がれる話。弘法大師や源義経など歴史上著名な人物が伝説の主人公となることも多い。古代の人物にまつわるときはしばしば神話と区別しがたい。 世間話自らが主人公として狐に化かされたという類の話。近隣の人や親族、親戚が主人公である場合もある。実話や体験談のかたちで口承される。 昔話、神話、伝説、世間話の違いを表にすると以下のとおりとなる。 種類語られる人物・時・場所語られ方語り・話のかたち昔話不特定 事実かどうかわからない(おそらく事実ではない) あり 神話特定 事実かどうかわからない(おそらく事実ではない) なし 伝説特定 少しは事実かもしれない(少しは信じてほしい) なし 世間話特定 事実である(信じてほしい) なし これらが、何かの由来の説明につながるときは由来譚と称する。英雄や高僧などの伝説による地名由来譚は全国各地に分布している。 なお、民話も含め、子供向けの説話を一般に童話と称する。
※この「民話の分類」の解説は、「民話」の解説の一部です。
「民話の分類」を含む「民話」の記事については、「民話」の概要を参照ください。
- 民話の分類のページへのリンク