比喩・派生語
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/06 01:34 UTC 版)
何らかの方法で誘っておびき寄せて獲物を捕獲するという行為なので、これに似たような行為を比喩で「釣り」と呼ぶことがある。また釣りを細分化したものに譬えることがある。 釣り野伏せ - 戦国時代に考案され使われたと言われる戦術の一つ。戦う部隊の真ん中に当たる部分を餌とし、逃げると見せかけて敵をおびき寄せ左右に置いておいた兵で挟み撃ちにし、逃げていた部隊も反転して攻撃する高度な戦法。 釣り餌法 - 試料にある餌を入れることで、それを好む特定の微生物だけを釣り出す分離法。 一本釣り - 原義は「1本の釣り糸で行う釣り」であるが、転じて「(複数人を説得する際に)ひとりひとり別々に口説き落とす」という意味でも用いる。 男女関連、インターネット上の詐欺関連 陸釣り(おかづり、「岡釣り」とも) - もとは「海岸、川岸などで魚を釣ること」であり、「沖釣り」や「船釣り」と対比する言葉だった(1747年の俳諧・五元集に使用例あり)が、(それが約50年後には)「(幇間などが)店の外で、それとなく待ち受けて客引きをすること」も比喩的に指すようにもなり(俚言集覧、1797年頃)、やがてさらには男が女をあさること、いわゆる「おんなあさり」も指すようになった。現代ではナンパの意味でも使われる。 (出会い系サイト等)あたかも異性に出会えるかの様に誤認させ、待合せ場所等に誘導する行為を「釣り」と呼ぶ場合がある。 フィッシング詐欺 クリックベイト - 扇情的な見出しなどの表示を用いてユーザのクリックを誘っておいて、表示とは違うものをユーザに閲覧させる詐欺宣伝。魚釣りの時に用いる餌(bait)からきている言葉である。 インターネット掲示板で、議論を盛り上げるために他人が憤りそうな話題をわざと出すのを「釣り」と呼ぶことがある。逆に、発言自体は釣りではないのに、「釣り」のレッテルを貼って、その発言を無効化させる用法もある。議論以外でも、架空の出来事や作品を捏造するなどの巧妙な嘘をついてほかのユーザーを騙す場合にも用いられる。いずれの場合も「釣る」相手(釣られる「さかな」)は個人とは限らない。虚偽の話題を投稿して他人の注目を集めようとする人を「釣り師」と言う。
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