歴史学 - 社会史
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 04:20 UTC 版)
「ブロニスワフ・ゲレメク」の記事における「歴史学 - 社会史」の解説
戦後、当時の多くの学生と同様に共産主義に傾倒し、1950年にポーランド統一労働者党に入党した。ワルシャワ大学に入学し、マリアン・マウォヴィスト教授の中世研究ゼミナールに参加した。「子どもの頃の記憶から解放されずに苦しんでいた」彼にとって、学問は「新たな人生の始まり、文字通り、過去との決別」であった。貧しい人々や社会の周辺に生きる人々に関心をもち、最初は14世紀のフランドルの都市における社会闘争、次いで中世のフランス社会の最下層民について研究した。1954年に学士号を取得した後、渡米し、国立学術文化研究機関スミソニアン協会に学び、さらにフランスの高等研究実習院とソルボンヌ大学に学んだ。高等研究実習院ではアナール学派の泰斗フェルナン・ブローデルに師事し、ジャック・ル・ゴフと交友を深めた。アナール学派の年報『アナール ― 経済・社会・文明』に論文や書評を発表し(「著書」参照)、博士論文「14~15世紀のパリの周辺に生きる人々」で博士号を取得した。ゲレメクが好んで引用するのは、英国の歴史家エリック・ホブズボームの「社会史以外に歴史は存在しない。なぜなら、社会には個人と集団、物質的生活と集団心理の絶えざる相互作用があるからだ」という言葉であり、また、「社会環境における人間の研究である社会史は歴史そのものであり、人間の問題に総合的に取り組むことである」と述べている。
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