歪率とは? わかりやすく解説

全高調波歪

(歪率 から転送)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/12/14 08:51 UTC 版)

全高調波歪(ぜんこうちょうはひずみ、: total harmonic distortion、THD)あるいは全高調波歪率とは信号歪みの程度を表す値(あたい)。高調波成分全体と基本波成分ので表す[1]。単に歪率(ひずみりつ、: distortion factor)とも呼ぶ。 全高調波歪の値が小さいほど歪みが小さいことを表し、オーディオアンプD-Aコンバータなどの様々な電子機器電子部品の性能を表すために使われる。


  1. ^ 全高調波歪み(THD) 最新アナログ基礎用語集、TEXAS INSTRUMENTS. 2016年1月14日閲覧。
  2. ^ FFTアナライザについて 小野測器。2016年1月15日閲覧。
  3. ^ a b Bohn, Dennis. “RaneNote: Audio Specifications”. Rane Corporation. 2010年6月22日閲覧。
  4. ^ ひずみ率測定器”. 日本電気計測器工業会. 2010年6月22日閲覧。
  5. ^ 相互変調歪と混変調歪は本来別のものだが、相互変調歪 (IMD) を混変調歪と表記することも多い。両者の違いについては「相互変調と混変調」(オリックスレンテック。2016年1月16日閲覧)を参照。


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歪率

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/31 10:07 UTC 版)

スピーカー」の記事における「歪率」の解説

スピーカーは、グラム単位質量有する振動板を動かすという構造上、歪みはどうしても大きくなる適切に設計されスピーカー中には可聴域(100Hz以上)の歪率が0.5%を切るものも存在するが、それでも他の機器CDプレーヤーアンプなど)の歪率が0.01%を切っていることを考えると2上大きな歪率である。 歪み発生させる線形部品としてはダンパーエッジ、そして設計が悪い磁気回路などが挙げられる。これらの非線形影響顕著になるのは振幅大き低音域のときである。等ラウドネス曲線示しているがごとく、ヒト聴覚低音域の感度が鈍い。そのためたとえ低音中音高音バランスよく鳴っているように聞こえ楽曲であっても音響エネルギー分布低音域に偏りがちであり、そのエネルギー分布再現再生)しようとするスピーカー低音域で大きくストロークする。大きストローク振動支持部材の非線形領域踏み込み易いのであるまた、低音用の振動板は重いため慣性による逆起電力制動力)を発生させ、これも歪み原因となる。このためスピーカー歪み低音域で発生しやすく、実際に測定してそのような結果になる。

※この「歪率」の解説は、「スピーカー」の解説の一部です。
「歪率」を含む「スピーカー」の記事については、「スピーカー」の概要を参照ください。

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