武藤慶司(むとう けいじ)
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/03/30 04:48 UTC 版)
「なつきクライシス」の記事における「武藤慶司(むとう けいじ)」の解説
リナのレスリングの師であり恋人でもあった、常東学園レスリング部元主将。最初は、リナの回想にて彼女自身の手で選手生命を絶たれた人物として描かれた(クラッシュ9)。当時はソフトリーゼントスタイルの髪型が特徴のスポーツマンシップ溢れる好青年だったが、レスリング部の体質に疑問を持ち主将就任を機に改革を企図したことが学園の方針に反したため「粛清」の対象となり、予め部員による暴行を受けた状態で何も知らないリナとスパーリングをさせられ、彼女に類を及ぼさぬよう苦痛に耐え対戦を続けた結果、膝の靱帯を切断して退部となり、その後は行方不明となっていた。しばらく後、乱れた髪と顔面に大きな斜め傷が走る容貌となって白昼の剛柔高校でなつきの前に現れ、無言の威圧感で彼女を釘付けにした (Action43)。彼はこのとき、氷室の指示でなつきを常東学園へ勧誘する前提として実力を調査、即ち辰馬が最初に受けたと同じ役目を負っていたが、これは辰馬では力不足と考えた柳澤校長に手配されたものだった。その午後にはリナについて詰問する赤石を挑発、向かってきた彼の攻撃を捌くと同時に肘関節を折り、直後に追ってきたリナとも対戦した。その夜、校長を訪ねたなつきを追うリナの前に立ちふさがり、再び彼女と対決した。彼は、選手生命を絶たれた後もその才能を惜しむ学園により人格を変える洗脳を受けた結果、学園の望んだ「方針通りに動く優秀な格闘家」となる代わりに感情を失ってひたすら命令を実行するだけの「奴隷」と化していた。また、神道塾にて鍛えられた俊敏性や技でリナを圧倒するが、闘う中で苦痛に耐えるリナの姿からかつて彼女を大切に思っていた自分を思い出しかけた。雅の命令でなおも闘おうとしたが、赤石の激励に奮起したリナに破れ、彼女に礼を述べつつまぶたを閉じた。その後はなつきが戒那に勝ったことや、武藤自身がリナに敗れて学園の役に立たないと看做され常東学園から解放されたらしく、長い入院の後、Last Actionでは元の姿で子供たちにレスリングを指導する姿が描かれた。なお、リナが登場時から乗っていたバイク(ホンダNS400R)はかつて武藤の愛車だったが、Action48で武藤自身によって破壊された。
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