欧州連合加盟問題とは? わかりやすく解説

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欧州連合加盟問題

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/06/23 20:12 UTC 版)

トルコの政治」の記事における「欧州連合加盟問題」の解説

詳細は「欧州連合の拡大#トルコ」を参照 トルコ政府近代化改革総決算として欧州連合加盟目指しており、国民過半数支持されている。一方ヨーロッパ側は欧州連合加盟交渉開始条件として、キプロス問題解決トルコ政府が行ってきたクルド人イスラーム主義対す人権抑圧改善掲げ、欧州連合加盟問題は長らくトルコにおける課題となってきた。 よく誤解されていることではあるが、共和国体制において事実上特権階級化した世俗主義エスタブリッシュメント層は、自己の特権喪失他ならない欧州連合加盟に対して単純に全面的支持行っているわけではない。とくに世俗主義エスタブリッシュメント層の中でも実際的権限において中核をしめる軍・司法はとくにその傾向が強い。実際これらの階層は、2度クーデターキプロスへの軍事介入政党解散不明瞭な理由による国会議員や有力政治家逮捕・投獄処刑など、欧州連合加盟への課題明らかに反す行動をとり続けてきた。 しかしその中で改革派属す政治家たちが、国民70%が積極的に賛成している欧州連合加盟をいわば外圧として利用し極めてわずかずつではあるが、民主化改革行ってきた。これらの改革派においてはクルド人イスラーム主義者が、トルコ共和国伝統的な路線において抑圧対象であったがために、むしろ重要な勢力占める。また、一部極端に過激なものを除き、そしてイスラーム系・クルド政党をふくめ、彼らの求めていることはあくまでもトルコ共和国の改革であってトルコ共和国国家体制根幹そのもの攻撃しようとしているわけでは決してないことに注意する必要がある例えば、2004年釈放されクルド政党民主党DEP: CHPから分離した民主党 (DP) とは別組織)の元党首レイラ・ザナは、サハロフ賞受賞の際にトルコ語クルド語演説し、「この受賞は私個人だけのものでなくトルコ全体にとっての受賞である」と表明している。 2003年以降公正発展党政権軍との対立避けながら着実に改革進めてきた。2004年には一連の改革が一応の評価を受け、12月欧州理事会条件付ではあるものの2005年10月からの欧州連合への加盟交渉開始決定された。

※この「欧州連合加盟問題」の解説は、「トルコの政治」の解説の一部です。
「欧州連合加盟問題」を含む「トルコの政治」の記事については、「トルコの政治」の概要を参照ください。

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