加盟交渉開始
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/11 09:35 UTC 版)
「アイスランドの欧州連合加盟」の記事における「加盟交渉開始」の解説
アイスランドのオッスル・スカルプヘイジンソン外相は「加盟交渉をマラソン(42.195キロメートル)に例えるなら40キロメートル地点にいる」と話す一方、「残りの2キロメートルがもっとも難しい」と話した。アイスランドの基幹産業である漁業界の存在が加盟への障壁になった。EUに加盟すると、漁獲量がEUによって制限される。アイスランドの豊かな漁場を他のEU加盟各国に明け渡すことにもなり、漁業界は激しく抵抗した。商業捕鯨の問題に関しては、英独仏など多くのEU加盟国がアイスランドに対して激しく抗議していた。さらに、こうした多くの課題を乗り越えたあと、国民投票という最大の関門が予定されていた。20世紀にデンマークから独立し、独立への思い、ナショナリズムは強く、EU加盟に抵抗感を持つ人も決して少なくない。与野党とも、世論を引きつけるため活発な活動を行った。2010年7月には加盟交渉を開始。2011年8月には、EU加盟の信を問う国民投票を2013年初めに行うと、スカルプヘイジンソン外相が同国テレビのインタビューに答えた。また外相は「われわれは交渉が力強い発表と次期議会選挙前の国民投票で締めくくられることを望む」と述べた。
※この「加盟交渉開始」の解説は、「アイスランドの欧州連合加盟」の解説の一部です。
「加盟交渉開始」を含む「アイスランドの欧州連合加盟」の記事については、「アイスランドの欧州連合加盟」の概要を参照ください。
- 加盟交渉開始のページへのリンク