加盟候補国
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/03/07 15:08 UTC 版)
2020年6月現在、トルコ、北マケドニア、モンテネグロ、セルビア、アルバニアの5か国は正式な加盟候補国として認定されている。 トルコは1980年代から加盟を希望しており、長く交渉を重ねてきたが、正式な加盟協議に入ったのは2004年のことだった。 北マケドニアは2006年に加盟候補国となっている(当時の国名は「マケドニア旧ユーゴスラビア共和国」)。長らく隣国ギリシャとの間で国名改称問題を抱えており加盟に際する課題となっていたが、2018年6月12日に国名を北マケドニア共和国とすることでギリシャと合意し、両国の議会承認等を経て2019年2月12日に改名が発効した。2020年3月26日、EUは北マケドニアとの加盟交渉開始に合意した。 モンテネグロは2011年10月にEUと本格的な加盟交渉が開始された。2020年6月現在、該当するアキ・コミュノテール全33分野中33のすべての分野で交渉を開始しており、そのうちの3分野の交渉は暫定的に終了していることから、加盟候補国5か国のなかで最も交渉が進展している国といえる。 セルビアはボスニア・ヘルツェゴビナ内戦の大物戦犯であるラトコ・ムラディッチとゴラン・ハジッチの拘束が評価され、2011年10月12日欧州委員会から加盟候補国の地位を提言されたものの、2008年にセルビアから一方的に独立を宣言したコソボとの関係改善および政治対話の進展が加盟交渉開始の条件とされ、正式な加盟申請を行った2009年12月22日から2012年2月の段階まで加盟候補国に認定されていなかったが、関係改善を評価され、2012年3月1日のEU首脳会議において正式な加盟候補国に承認された。2014年1月21日から加盟交渉を開始している。 アルバニアは2009年4月28日にEUに加盟を申請し、2014年6月27日に加盟候補国として承認された。2020年3月26日、EUはアルバニアとの加盟交渉開始に合意した。 さらに2022年ロシアのウクライナ侵攻を受けて、同年3月現在、ウクライナ、ジョージア、モルドバがそれぞれ加盟を申請した。
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