欧州連合型インボイス方式
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2021/07/06 07:59 UTC 版)
「付加価値税」の記事における「欧州連合型インボイス方式」の解説
欧州連合型クレジット・インボイス(インボイス)は以下の特徴を有する。すなわち、仕入税額控除の権利を有し、商取引の情報を1枚の証書で表現する書面及び電子的形式を指す。 帳簿に関する付加価値税独自の義務的記載項目はない。 インボイスの保有が仕入税額控除の前提条件となる。 インボイス上に税額表示がある場合、納付義務が生じる。 インボイスに詳細な記載事項が求められる。 記載事項に不備のある場合は仕入税額控除の権利が否認される。 インボイスに記載が義務付けられている項目は以下のとおりである。 請求書を発行した年月日・請求書を特定するための番号 ・売主の付加価値税番号(VATナンバー) 顧客の付加価値税番号・売主及び買主の社名及び住所 ・販売する資産の名称、数量、金額、または役務提供の場合役務提供の範囲 資産の譲渡または役務の提供の日付(請求書の発行日と同日で無い場合)または、前受け金を受領した日 適用税率、非課税売上及び課税売上の区分、課税標準、単価、値引き額 付加価値税額 非課税取引やリバースチャージの場合、その根拠条文の引用 他 欧州連合型インボイス方式の導入経緯 インボイスは、古くから国境を越える取引が盛んに行われてきたヨーロッパでは、商取引慣行として定着してきた。欧州連合の前身である欧州共同体において、1960年代後半より仕入税額控除を組み込んだ付加価値税システムを導入される際に、仕入税額を確認するのに最適な書類としてインボイスが利用されるに至った。 欧州型インボイス方式のメリット 原則的には、流通の中間段階で業者がどれだけ付加価値税を受け渡したかを証明するインボイスは税額の正確性を持つ。
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