構造改革の実施
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/08 09:30 UTC 版)
千趣会の業績は、主力のカタログ通信販売事業がAmazon.co.jpなどの新興勢力の台頭により業績が悪化し、2017年12月期に約110億円の赤字に転落。2018年2月26日に地域経済活性化支援機構による支援が決まり、同年3月30日に地域経済活性化支援機構が設立した投資ファンドに対し、第三者割当増資を実施した他、同年10月12日には連結子会社である株式会社ベルネージュダイレクト株式の一部を、2019年1月9日付で雪印メグミルク株式会社へ譲渡することを発表。 千趣会は2018年10月26日に構造改革を実施することを発表。この構造改革では、代表取締役社長を務める星野裕幸など役員4名が業績悪化の責任を取る形で同年10月31日付で退任し、後任の社長には取締役を務めている梶原健司が同年11月1日付で昇格した他、約280名の希望退職者の募集を行う。 大阪本社は2019年1月に千趣会ビジネスセンターへ移転した。 東京都品川区にある東京本社も、2018年12月25日に東京都台東区へ移転した。大阪市北区にある自社ビル(旧・本社)も2019年3月29日に売却された。 グループ会社の再編も実施され、千趣会ゼネラルサービス株式会社と株式会社千趣ビジネスサービスは2019年1月1日付で千趣会へ吸収合併され、千趣会サービス・販売株式会社も2019年1月1日付で千趣会コールセンター株式会社へ吸収合併された。株式会社フィールライフは2019年6月30日に解散後、同年11月11日に清算を結了した。 2019年12月期において黒字決算になったことから、2020年7月31日に地域経済活性化支機構援による支援が終了。同年9月16日に東日本旅客鉄道(JR東日本)と資本・業務提携を締結。同年10月12日にJR東日本に対して第三者割当による自己株式の処分を実施し、JR東日本は千趣会の筆頭株主となった。
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