構成、コンセプト
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/05/06 14:06 UTC 版)
「約束の日 (アルバム)」の記事における「構成、コンセプト」の解説
この六年間君に歌う日を愛し待ち続けた。夜空に向かって、人の欲望が生み出すもの全てに祈った。いつまでも歌いたい、伝えたい覚えた全ての生きる証を…。これが僕の約束。この祈りが約束の日。 尾崎豊, 1991年 BIRTH TOURパンフレットより 尾崎は「TOUR 1991 BIRTH」開始前のインタビューにおいて、東京ドーム公演の際に「またどこかで会おうね」とMCを行った事に対して、ツアー初日となる横浜アリーナ公演でやっと約束を実現できると述べていた。また、尾崎が同ツアーに対して掲げたスローガンは「路上に掲げた旗を見よ」であり、「お前はいったい何なんだ」という旗を尾崎は掲げていると述べ、また路上の旗とは自身の事でもありリスナーのことでもあると述べている。最終日となった代々木オリンピックプールに関して、尾崎が同会場のステージに立つのはコンサートツアー「LAST TEENAGE APPEARANCE」における1985年11月14日、11月15日の2日間連続公演以来6年振りとなり、尾崎は当日のMCにおいてファンとの約束を果たすために実施した公演であるとして以下のように述べている。 6年ぶりに、代々木のオリンピックプールに立つことができた。どうもありがとう。ステージを降りるときに、人生がいったい何なのかということ、自分で確かめて、もう一度、みんなに伝えたいって、そう言い残して、ステージを降りた。あのときの俺は、本当はステージにあがってる自分と、そして、見に来てくれているみんなとの距離が歌えば歌うほど、遠くなっていくような気がした。そして、原点へ戻ろうと思った、6年の間、ときには、みんなを裏切るようなことをしてしまった。とてもすまないと思っている。その代償に、俺の心もズタズタに引き裂かれた。そして、何故、6年ぶりにこのステージに立とうと思ったのか、立って何をしようかと、きっと、あの、3年の間、18歳でデビューして、代々木に立つまで、その間に失ってきた、ひとつひとつを取り戻したかったんだと思う。そして今日、いまこうして、みんなの前で歌ってる。時代は常に流れる、だが、変わっちゃいけないのは、音楽が持っている、そして人が心に持ち続けなくちゃいけない、人を愛する気持ちだと、俺は思っている。 —尾崎豊, 「誕生」演奏前のMCより 「TOUR 1991 BIRTH ARENA TOUR 約束の日 THE DAY」ではそれまでのセットリストから「黄昏ゆく街で」と「音のない部屋」が削除されるなど若干演奏曲が変更されており、最終日のみアンコールの最終曲として「ダンスホール」が演奏されたが本作には未収録となっている。「ダンスホール」の音源は先行シングルとしてリリースされた「15の夜 (ライブ)」のカップリングとして収録されている。当日演奏された21曲の中から『Vol.1』には7曲が収録されている。収録曲は『誕生』収録の「FIRE」、「COOKIE」以外はライブでの定番曲を中心に選曲されている。『Vol.2』には6曲が収録されており、収録曲は『誕生』収録の「永遠の胸」、「誕生」以外はライブでの定番曲を中心に選曲されている。また、シングルのみでリリースされていた「太陽の破片」がライブバージョンではあるがアルバム初収録となった。 尾崎は「約束の日」と題した短編小説をツアーパンフレットに掲載しており、その内容はニューヨーク滞在時の生活やドラッグ体験、帰国してからの所属事務所とのトラブルや裁判の様子、さらには自殺未遂を起こしたことなどが記載されており、発表当時に周囲からは問題作とされた。
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