業績・作品展開
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2022/08/06 23:03 UTC 版)
本作はライトノベルというジャンルを一般層にまで広げた、いわば「ライトノベルの金字塔」的作品である。評論家の石堂藍は、日本のファンタジーにとって画期となった作品であり、小説としての難点もあるが、難点自体が与えた影響も侮れないと評している。小説以外にも、漫画・アニメ・テーブルトークRPG・コンピュータRPGなど様々に展開されており、『新世紀エヴァンゲリオン』や『機動戦艦ナデシコ』と並んでメディアミックスビジネスモデルを完成させた、日本アニメビジネスにおいても重要な位置づけを持つ作品である[要出典]。 漫画版は義仲翔子による本編の漫画化『超爆魔道伝スレイヤーズ』ほか、あらいずみるい本人による短編や、トミイ大塚によるすぺしゃる、『水竜王の騎士』などが発表されている。全三部作にて終了したテレビアニメーションの新作シリーズの放送を期に放送内容のコミック、本編第二部のパラレルストーリー、原作・アニメどれにも属さない番外編ストーリーが3誌に連載された。 劇場版の公開時にも増刊コミックドラゴンスペシャルに義仲翔子による『RETURN』の漫画版、『月刊ドラゴンジュニア』にトミイ大塚による『ぷれみあむ』の漫画版が掲載されており、後者は未収録作品のショートストーリーがDVDの限定版の特典に収録されている。 あらいずみるいのみならずコミカライズ担当者のイラストもトレーディングカードゲーム1999年発売の『スレイヤーズふぁいと』のイラストにも使用された。 1994年スーパーファミコンでバンプレストよりRPGとしてゲーム化されている。その後も他機種において『スレイヤーズ ろいやる』、『スレイヤーズ ろいやる2』、『スレイヤーズわんだほ〜』と発売されていく。スーパーファミコン版の前にPC-98用ゲームも発売されている(ストーリーはスーパーファミコン版とは別)。 1995年にはテレビアニメ化・劇場アニメ化された。テレビアニメはその後『スレイヤーズNEXT』、『スレイヤーズTRY』とシリーズ化され、劇場版もシリーズ化されており、さらにOVA版も制作されている。また2008年に、第4期『スレイヤーズREVOLUTION』と第5期『スレイヤーズEVOLUTION-R』が分割2クールの形で放送された。これらの作品についてはスレイヤーズ (アニメ)の項を参照のこと。劇場版の公開はいずれも角川アニメ映画のほか作品と合同上映された。 同じく冨士見ファンタジア文庫の代表作である『魔術士オーフェン』とのコラボレーション企画『スレイヤーズVSオーフェン』では、両作品の主要キャラクターたちが共演している。彼らが亜神に異世界に召喚されて騒動を巻き起こすというもので、ドラマCD化されている。 富士見ファンタジア文庫から本編が初めて刊行された1990年から、かれこれ30周年を迎えたことを記念して、2020年には様々な催しの開催や、グッズが販売され、新型コロナウイルス感染症の流行の影響を受けて延期になった企画もあったものの、日程を振り替えたりと一部予定を変更して行われた。
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