桜花賞5着、優駿牝馬2着
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「スイープトウショウ」の記事における「桜花賞5着、優駿牝馬2着」の解説
1月18日、京都の紅梅ステークス(OP)で始動。阪神ジュベナイルフィリーズ2着のヤマニンアルシオンや新馬戦勝利から臨むダイワエルシエーロとの対決となったが、単勝オッズ1.3倍に推される。再び出遅れ最後方追走、直線で追い上げて逃げるヤマニンアルシオンを吸収した。ダイワエルシエーロの抵抗を受けたが、半馬身差をつけて入線し3勝目。走破タイム1分21秒9は、1999年エイシンルーデンスに並ぶレースレコードタイだった。2月末、渡辺の定年、厩舎解散が間近に迫り、1月23日付で栗東の鶴留明雄厩舎に転厩する。渡辺と鶴留は、共にシンザン、ミスオンワード、コダマの管理調教師として知られる武田文吾の兄弟弟子だった。 3月6日には、桜花賞のトライアル競走であるチューリップ賞(GIII)に臨む。これまで4戦は、渡辺厩舎所属の角田が騎乗していたが、転厩により降板。代わりに鶴留厩舎の主戦騎手、かつて厩舎に所属していた池添謙一が起用された。有力馬にクラシック直前で乗り替わることになり、池添はこの時の心境を「正直、僕もビックリした」と回顧している。単勝オッズ1.8倍の1番人気の支持。阪神ジュベナイルフィリーズ1着のヤマニンシュクル、6着のアズマサンダースとの再対決だったが、2頭を4倍台に押しのけていた。ゲート入りに時間がかかり、スタートでも出遅れて後方を追走。直線で大外から追い込んで全てを差し切った。アズマサンダースに半馬身、ヤマニンシュクルに1馬身半差をつけて優勝。重賞2勝目を挙げるとともに、優先出走権を獲得した。 続いて4月11日、桜花賞(GI)に臨む。フラワーカップなど3戦3勝、武豊騎乗のダンスインザムードと初対決だった。ダンスインザムードが2.9倍、スイープトウショウはそれに次ぐ3.8倍。フィリーズレビューなど3戦3勝のムーヴオブサンデーが5.3倍で続いていた。再びゲート入りに時間がかかったが、スタートは五分に出ることができた。スローペースの後方追走から、直線では馬群を縫って追い上げたが、早めに抜け出したダンスインザムードには敵わなかった。他4頭にも先着を許す5着に敗退する。 それから5月23日の優駿牝馬(オークス)(GI)に出走。ダンスインザムードが1.4倍の1番人気に支持される一方、スイープトウショウは13.8倍の4番人気だった。スタートは五分に出て、今までより少し前の中団後方を追走した。スローペースの中、ダイワエルシエーロが早めに抜け出して、好位の大本命ダンスインザムードに対抗。スイープトウショウはダンスインザムードの直後に位置した。直線では、ダンスインザムードが伸びなかった。スイープトウショウは末脚を見せて、ダンスインザムードを外からをかわすことができたが、粘るダイワエルシエーロには届かなかった。4分の3馬身差の2着に敗退する。この後は、トウショウ牧場で休養、牧場ではまず笹針治療が施された。スイープトウショウは春のレースで消耗しており、その具合は、笹針を担当した獣医師が「普通の馬はここまでならない」と指摘されるほどだった。
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