根の国訪問とは? わかりやすく解説

根の国訪問

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2020/08/22 14:09 UTC 版)

大国主の神話」の記事における「根の国訪問」の解説

根の国スサノオの家で、オオナムヂスサノオの娘の須勢理毘売命スセリビメ)と出会い二柱一目惚れしたスセリビメが「とても立派な神が来られました」というので、スサノオオオナムヂ呼び入れたが「ただの醜男ではないか葦原色許男神(アシハラシコヲ)と言った方が良いの室(むろや)にでも泊めてやれ」と、がいる室に寝させた。スセリビメは「比礼(ひれ:女性が、結ばずに首の左右から前に垂らすスカーフの様なもの)」を葦原色許男神大国主)にさずけ、食いこうとした比礼三度振るよういった。その通りにすると鎮まったので、葦原色許男神無事に一晩寝ての室を出られた。次の日の夜、スサノオ葦原色許男神呉公ムカデ)とがいる室で寝させた。スセリビメは「呉公比礼」をさずけたので、葦原色許男神無事にムカデの室を出られた。 スサノオは広い野原中に込んだ鳴鏑なりかぶら)を拾うよう葦原色許男神命じた葦原色許男神野原に入ると、スサノオ火を放って野原焼き囲んだ葦原色許男神困っていると鼠が来て、「内はほらほら、外はすぶすぶ」(穴の内側は広い、穴の入り口すぼまって狭い)といった。それを理解した葦原色許男神その場踏んでみると、地面中に空いていた穴に落ちて隠れることができ、火をやり過ごせた。また,その鼠はスサノオ射た鳴鏑咥えて持って来てくれた。スセリビメ葦原色許男神死んだ思って泣きながら葬式準備をした。スサノオ葦原色許男神の死を確認し野原出てみると、そこに矢を持った葦原色許男神帰って来た。 スサノオ葦原色許男神を家に入れ、頭のを取るように言った。ところが、その頭にいたのはムカデであった葦原色許男神は,スセリビメからもらった(むく)の実を噛み砕き同じくヒメもらった赤土を口に含んで吐き出していると、スサノオムカデ噛み砕いているのだと思い、かわいい奴だと思いながら眠り落ちた葦原色許男神はこの隙に逃げよう思いスサノオの髪を部屋に結びつけ、大きな石で部屋入口塞いだスサノオ生大刀と生弓矢スセリビメの天詔琴を持ちスセリビメ背負って逃げ出そうとした時、琴が木に触れて鳴り響いた。その音でスサノオ目を覚ましたが、その際に髪が結びつけられていた引き倒してしまった。スサノオから髪を解く間に、葦原色許男神逃げることができた。 スサノオは、葦原中津国地上)に通じ黄泉比良坂よもつひらさか)まで葦原色許男神追ったが、そこで止まって逃げ葦原色許男神に「お前が持つ大刀弓矢従わない八十神追い払え。そしてお前が大国主、また宇都志国玉神(ウツシクニタマ)になってスセリビメを妻として立派な宮殿建てて住めこの野郎め」といった。葦原色許男神出雲国戻って大国主となりスサノオから授かった太刀弓矢持って八十神山坂の裾に追い伏せ、また河の瀬に追い払い全て退けた。そしてスセリビメ正妻にして、宇迦の山のふもとの岩の根に宮柱立て高天原に届く様な立派な千木(ちぎ)のある新宮建てて住み、国づくりを始めたヤガミヒメ本妻スセリビメ恐れオオナムヂとの間に生んだ子を木の俣に刺し挟んで実家帰った

※この「根の国訪問」の解説は、「大国主の神話」の解説の一部です。
「根の国訪問」を含む「大国主の神話」の記事については、「大国主の神話」の概要を参照ください。

ウィキペディア小見出し辞書の「根の国訪問」の項目はプログラムで機械的に意味や本文を生成しているため、不適切な項目が含まれていることもあります。ご了承くださいませ。 お問い合わせ



英和和英テキスト翻訳>> Weblio翻訳
英語⇒日本語日本語⇒英語
  

辞書ショートカット

すべての辞書の索引

「根の国訪問」の関連用語

根の国訪問のお隣キーワード
検索ランキング

   

英語⇒日本語
日本語⇒英語
   



根の国訪問のページの著作権
Weblio 辞書 情報提供元は 参加元一覧 にて確認できます。

   
ウィキペディアウィキペディア
Text is available under GNU Free Documentation License (GFDL).
Weblio辞書に掲載されている「ウィキペディア小見出し辞書」の記事は、Wikipediaの大国主の神話 (改訂履歴)の記事を複製、再配布したものにあたり、GNU Free Documentation Licenseというライセンスの下で提供されています。

©2025 GRAS Group, Inc.RSS