根の内在菌として
出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』 (2016/10/05 13:48 UTC 版)
水生不完全菌に水辺から陸上の植物の根に内在菌として生存するものがかなりあることが知られており、本種についてはSati & Belwal(2005)がヒマラヤ地方において、水辺の植物での内在菌の調査を行った際に、シダ植物やネジキ(の基亜種) Lyonia ovarifolia の根から発見したのが最初である。 水生不完全菌が生育する植物の根が健全であることから、これが寄生者ではなく、植物の健全な生育に関連することが推測されている。本種に関しては、培地上での実験で植物病原菌の成長を阻害する能力があることが示されている。Sati & Arya(2010)は根の内在菌として分離された五種の水生不完全菌を7種の植物病原菌と共に培養した実験で、本種は病原菌の内の5種に対して明らかな成長阻害の効果を示したことをあげている。これはこの時実験に試用した水生不完全菌全ての中でもっともはっきりした阻害効果であった。
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